【リボーン】灰かぶり姫

25話 ページ25

私には、その時何があったかは分からない。


でも、財団長を馬鹿にすることだけは許せなかった。





「私は財団長じゃないから、貴方でもないから、どういう気持ちを持ってるか分からない。

でも、だからと言って人に責任を押し付けるのは間違ってる」


「何…………！！！」




睨みつける財団長の兄。


今の私にとって、それ程脅威には見えなかった。





「家族を失うのは確かに嫌だと思います。目の前で死ぬのを見るのは辛かったと思います。

でもそれはその風紀委員長が悪いのであって、財団長じゃない」


「うるせー！あいつが悪い！」




「じゃあ問います！財団長が両親を殺したんですか！

仇を取るため何か努力を貴方はしましたか！！その後警察を呼んだんですか！！




ほら、貴方は何もやっていない！！！」






私は叫んだ。雲雀さんが悪いわけじゃないのに、そうやって罪をなすりつける奴は嫌いなんだ。

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