【リボーン】灰かぶり姫

14話 ページ14

「言われた事をこなす雑用係。

継母達に何かされた恩もないのに、ただ働き続ける人形みたいだ」





そう言われた私の心が、ズキっと痛んだ。


何故痛んだのかもわからない。別に財団長が酷いとか思ってるわけじゃなくて。

なんとなく、胸が痛んだ。



何にも確信をつかれた覚えはないのに、妙に私の奥底を刺激している感じだ。





「は、はぁ…………。私が人形ですか？」


「うん。なんか哀れな人形だなぁと思ってね」


「…………心に留めて置きます」





財団長は私の事どう思ってきたのだろうか？


それが気になって気になって仕方がない。




で、気になった事を爆弾として落としていく。




「じゃあ財団長はその哀れなシンデレラを気にかける王子様ですかね？」


「…………さぁ、どうだろうね」




ネズミという可能性も捨てきれないんですけど。

まぁ僕はそんな誰かに、まさか君にこき使われる存在じゃないよ。









＿＿＿＿＿＿そう言った雲雀さんの顔が、少しだけ悲しそうにも見えた。

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