第7話「名前を変える者」 ページ9
「そうやっ。あのな。言いたい事があるんよ。」
キリヲくんは興奮気味に話し続けた。
「なあに、キリヲくん」
「えっとな。実は『それ』のことなんやけど」
キリヲくんは一回深呼吸をすると、話し始めた。
「正直言うてな、僕、前の家のこと、好きやないんや。
母様は、僕の事ほとんど見てくれんかったし。家の事情とは言っても、寂しかった。
しかも、お母はんは知ってると思うけど、僕の魔力は少なかった。
だから、家の事も、それが分かってから、自分に関係がないように思えてきてん。
母様とも、距離ができてきて。
僕な。母様と、お母はんやったら、断然お母はんの方が好きや。
だから、お母はん。」
キリヲくんは真剣そうな顔でこちらを向いた。
「"お母はんの子"になりたいんや。
僕に、新しい名前をつけてくれへんかな？」
え、えーと。え？
「ええぇぇえ！？」
そ、なにそれ！？
なに！？悪魔にそういう文化あったっけ！？
いや無いよな！？え、ドユコト！？
「え？わ、私に、名前をつけて欲しい、と？」
「そうや」
あああぁぁああぁぁああぁぁああ！！
聞き間違えじゃなかった！！
え、「お母はんの子になりたいから名前つけて」とか可愛すぎぃぃぃ！？
や、やべ。全く思いつかない。
えーと。そういや、一時期、
キリヲくんの髪の色がピンクやと勘違いしてた時があったんだったな。
だって前に好きになったことある子で、
キリヲくんみたいな子がピンク髮やったんやもん。
で、ピンク、といえば桜、けど。
この世界に桜は無い。
強いて言えば、これから入間くんが咲かせるであろう大きな桜だけ……。
ああ、だけど、キリヲくんなら桜を見るんじゃなくって、桜を散らしてそうだなぁ。
……あ！
「
桜が「散る」じゃなくて「離れる」になっちゃってるし、
キリヲからリオってほとんど変わってないけど。
私には今、これが私がつけられる中で一番キリヲくんにぴったりな名前だと思えた。
「リオ……ほとんど変わってないやん。ははっ。
けど、お母はんらしくて、僕は好きやな」
キリヲくん、いや、離桜は嬉しそうに笑ってくれた。
あ、女の子っぽいとかはナシです。
だってカタカナにしたらリオで男の子でも居そうじゃん！ね？
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通りすがりのところてん - 応援してます‼︎頑張ってください‼︎ (2022年1月16日 23時) (
レス) @page16 id: 4e011b514c (このIDを非表示/違反報告)
ゆずチキン(プロフ) - キリヲ大好きすぎ侑明奈さん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年3月11日 16時) (レス) id: b7017b0d47 (このIDを非表示/違反報告)
キリヲ大好きすぎ侑明奈(プロフ) - 貴方の作品、お気に入り登録しましたよ！これからも頑張ってくださいね！(^○^) (2020年3月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 615cf5fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずチキン(プロフ) - キリヲ大好きすぎ侑明奈さん» コメントありがとうございます！私もキリヲ先輩大好きです！！えっと、貴女の作品ですか？これから見てみますね！お互い更新頑張りましょう！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: b7017b0d47 (このIDを非表示/違反報告)
キリヲ大好きすぎ侑明奈 - キリヲ先輩めっちゃ大好きです！もっとキリヲ先輩が出てくるお話を作ってください！ぜひゆめの作品｢キリヲ先輩と人間ちゃん｣もみてください！お願いします！そのお話を見たらできればコメントや評価もしてください！お願いします！ (2020年3月4日 11時) (携帯から) (レス) id: 615cf5fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずチキン | 作成日時：2019年12月2日 6時
