検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:7,527 hit

ページ37

『えーっと、炭治郎鬼四体と戦ってたの?加勢した方が良さそう?』

「A違うんだ。こと人たちは鬼だけど俺たちの敵じゃない」

『は?言ってることが矛盾してるよ炭治郎。鬼は敵、そうでしょ。例外は禰豆子のみ他はみんな地獄行きだ。私の目は間違わない』

「A聞いてくれ、この人たちは…珠世さん達は過去を悔やみ人助けをしている優しい人たちだ。珠世さんからは絶えず優しい匂いがする」

『騙されてるんじゃない?実際その珠世とかって言うやつは人間をたくさん食ってる、…殺してる。その過去を幾ら悔やんだとしても、赦しが与えられるとは限らない。過ちを悔やみ、懺悔したからと言ってどんなに重い罪でも赦される、極楽浄土に行ける。それが仏教の考え方だ。それが崇拝するのは仏であって神ではない。私は神だ、仏とは違う。私はそう言う罪人を冥府に誘うのが仕事だ』

優しい人という炭治郎の言葉に苛立ち、少し殺気を込めて言った。
人を殺したものが優しいはずがない。これは私の持論だが、罪を起こした瞬間人は変わる。
ある人を例にあげよう。

ある人(以下A)はある日一人人を殺した。自分が人を殺したてしまったことにひどく動揺し、冷静さをら失った。自暴自棄になってたくさんの人を殺した。
冷静さを取り戻したAは自分の犯したことを悔やんだ。悔やみ悩んだ末にA選んだ道は人助けだった。
人を助けることで自分の罪が少しでも許されたら、そんな一縷の希望に縋って。
しかしAの中には殺人が楽と感じている自分ができてしまった。
二重人格とでも呼べようか、最初は懺悔の人格が楽の人格を抑えていたものの、楽の人格が表に出てしまった。
Aはまた、人を殺し始めた。

Aのような末路を辿ったものはごまんと見た。
珠世とやらの過去を見る限り、Aと類似するものが多くあった。
逃してやる価値も、信じてやる価値もない。長年生きるとそう感じるようになってくるものだ。
長年生きると…ね、

「貴様ッ珠世様になんたる無礼をッッ!!」

「っ……愈史郎……Aさんのおっしゃることは正しいです。どれだけ悔やんでも、何も変わりません。殺してしまった人も戻ってきません。でも私は、この命ある限り懺悔し続けようと思うのです。鬼舞辻を討つその日まで。どうか、信じていただけませんでしょうか」

「た、珠世様おやめください!この気狂いに頭を下げる理由などありません!」

どう言って土下座をしてきた鬼。
この時私はなぜ彼女に、慈悲を与えたのか、未だ理解できない

ー→←ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 人外主 , 鬼滅
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作者です - 廣岡唯殿さん» 頑張ります!待っててください!! (2022年3月13日 22時) (レス) id: 8d6640189c (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 面白い続きが観たい… (2022年3月11日 22時) (レス) @page34 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Δ | 作成日時:2021年12月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。