ＨＥＬＬＯ，Part1 (ページ7)

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7.聞かされてなかった事実ページ7

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み「仕事は順調？」

「うん。今度衣装協力の方にも回されちゃって、普段やってる方と両立させなきゃいけないから大変！」

み「あら、よかったじゃない。」

「…“忙しいほど充実してることはないでしょ”？」

み「そう(笑)」

「言うと思った(笑)」

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社会人になってからは賃貸で一人暮らしをしているけども

学生までの間、私はみっちゃんに育てられてた。

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まだ小学生ながらに両親を亡くした私を引き取ってくれたのは

同じように旦那さんを亡くして、子供もいなかった

みっちゃんだったから…。

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だから、我が子のように育ててくれたみっちゃんも私のお母さんみたいな存在。

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一人で私をここまで育ててくれた。

こうやってよくふざけ合ったりもするけど

心の中では凄く感謝してる。

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み「衣装協力って、何？ドラマか何か？」

「うん。ドラマ。」

み「へぇ、何の？」

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みっちゃんに訊かれて思い出した。

あのエラソーなアイドル。

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「……嵐の二宮が主演だって。」

み「あら、何か気に入らないのかしら？」

二宮の名前を出した口を尖らせる私に、さすがのみっちゃんも気付く。

「すん………ごーーーーっく！ヤな奴だったの！！」

み「どうして？」

箸を持って、土鍋の中で煮えてたお豆腐を上手に掴むみっちゃん。

麦茶を一口飲むと私は、先日あった二宮との出来事を

…自分のやらかしたドジも合わせて、話した。

思い出すだけでもちょっとムカつく。

「ね？信じられないでしょ？

ホント何様！って感じ。」

み「あらまぁ。」

みっちゃんは困ったように笑うと、摘まみ取ったお豆腐に醤油と柚子胡椒をトッピングする。

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み「…でも、二宮くんだったらよくウチの店に来るわよ？」

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「･･･。

…えっ！？」

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時差があってから、驚いた。

みっちゃんはお弁当屋さんの店長をやってる。

私が一人暮らしを始めてからの楽しみはお店でバイトちゃんと働くことだって前に言ってたけど。

そのみっちゃんのお店は、芸能人で住んでる人が多いって囁かれてる地域にある。

まさか二宮までいたなんて…。

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