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私が言葉にしなかったモヤモヤを察したのか、晶哉くんが話し始める。
「あの時、俺もAちゃんにメッセージ送ろうとしててん。見て！」
見せられた画面には新しいシフトが表示されている。
『シフト？』
「うん、またAちゃんと被らへん！」
『あ、ほんまや』
「店長、俺らのこと知ってんのにさぁ」
『敢えて、なんかな』
「俺Aちゃんおる方が頑張れるのに」
『おらんくても頑張ってるやん』
「一緒に帰りたいし」
『お休みでも迎えに来てくれてるし』
「…Aちゃんは思ってないん？」
『ちょっと緊張するねんもん。お迎え来てくれるのも幸せでやなぁって思うし。』
「…じゃあこれからも迎えに行く」
『うん、楽しみ。休憩中やのに来てくれてありがとう。』
「俺が会いたかっただけ」
そうニコニコと話す彼にはいつだって敵わない。
「あー、戻らなあかんのか」
『頑張って』
「Aちゃんからぎゅーってしてくれたら頑張れる」
そう言って腕を広げる彼。
少し遠慮がちに抱きつくと、その私を包むように抱きしめてくれる。
「あー、戻りたくないー」
『…私も離したくない』
軽く唇が重なって目が合う。
「…そんなん言わんとって。ほんまに戻られへんようになる。」
『来てくれてありがとう』
「うん、じゃあ行ってくる」
『行ってらっしゃい』
玄関から見えなくなるまで彼を見送って、今度はベランダに出る。
雪が舞う中を走って店へ戻る姿を見て、先程までのモヤモヤが馬鹿らしくなった。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
