こんにちは、恋歌。 Ⅱ (ページ29)

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「ご馳走様。ほんま美味しかったわー。」

『…良くん、誕生日プレゼントやねんけど…』

「え、ご飯作ってくれたのがプレゼントちゃうん？」

『それもやけどこれ…』

プレゼント仕様に包まれたものを手渡す。

「ありがとう！えー、何やろ。開けていい？」

『うん』

「あっ、これ」

『ピックケースとストラップ。音に直接関係する物は好みがあるかなと思って選べんくて…』

「そんなとこまで気ぃ遣ってくれてありがとう」

ギュッと抱きしめられて嬉しくなる。

喜んで貰えるかと不安だったのが嘘みたいだ。

『喜んでもらえて良かった』

「Aからのプレゼントで喜ばん訳ないやん。だって選んでる間、ずっと俺の事考えてくれてるんやろ。」

頬に手を添えられて目を見つめられる。

「そんな幸せなことないよ」

そっと唇が重なる。

『良くん…』

「もう1個、プレゼントもらってええ？」

『…うん、あげる』

こうやって来年もその先も一緒にお祝いできますように。

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