こんにちは、恋歌。 Ⅱ (ページ14)

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翌日───

雨は昨日から降り続いている。

「Aちゃん、おはよ」

昨日のことがまだ受け入れきれていないのに、朝から正門先輩に会ってしまった。

『…おはようございます』

先輩の手には昨日と同じ傘。

やっぱりあれは先輩だったんだ。

胸がぎゅっと痛くなる。

溢れそうになる涙を堪えながら先輩が褒めてくれた笑顔を向ける。

「今日も元気やね」

『もちろんですよ。梅雨吹き飛ばすぐらい元気です。』

「今日はほんまに晴れそうやなぁ。じゃあまたね。」

「…大丈夫？」

知らない間に近くに来ていたらしい晶哉が声をかけてくる。

『…何が？』

「元気ちゃうやん」

『…元気元気。ほら、めちゃくちゃ笑顔やん。』

「顔死んでるって」

『…正門先輩、彼女できたん？』

「え？」

『昨日見かけた』

「…最近できたんかもな。正門先輩、あんまり変わらんからわからんけど。」

『…そっか』

「ほんまに大丈夫？」

『うん、ちゃんとテスト勉強は見てあげるから』

「いや、それはまぁありがとうやけど」

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歌詞では梅雨明けているんですけど、ちょっと明けさせられなかったです。

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