俺の隣にはいつも… Season2

余裕ないくらいの想い ページ42

(哲也side)

…好きです…って俺の胸に飛び込んできた玲於を抱きしめて

そしてそっと頬に触れて唇を重ねたら

もうそれだけで爆発しそうな程に余裕なくなって


…重ねた合わせた2つの躰…




俺を感じてくれる玲於がどうにもこうにも愛しくて

『…哲也さんｯｯ…俺もう…無理…ｯｯ』

愛し抜いた幾つも年下の恋人…



大人の余裕…なんか完璧にぶっ飛んでた


初恋を知ったばかりの子供みたいに夢中でがむしゃらで必死で精一杯で…



だから腕枕した玲於に

『…なんか哲也さん余裕ない…?』って

すぐに見抜かれてそして笑われた




「余裕なんて最初っから無いよ」

余裕なんか最初っからなかったよ本当…


10歳以上離れてる玲於に恋をしてる自分には最初.呆れてたくらいだもん


けどそれでもずっとずっと欲しかったんだ


玲於の気持ちも躰も全部ずっと…欲しかった…




時間は掛かったけど

それでもやっと手にしたんだ


…やっと手に出来たんだ…





幾らでも大切にする
幾らでも愛を届けていく

絶対…守っていくから……


だからさ

「…俺から離れないで…」 零れる素直な言葉





『…離れないよ…離さないでいてくれるんでしょ？…だったら俺からは離れたりしないよ…』

腕枕されたまま俺を振り向いてくれる笑顔は


"だって俺.やっと幸せになれたんだもん"


そう続いていくから俺はもう一度だけ玲於に唇を重ねる



_『ねぇ哲也さん…俺もっかい…したい……』＿＿


照れたように甘えてねだる玲於の甘い誘惑

それに誘われて堕ちていく俺




髪を撫でて
額に鼻先に…そして唇にキスをしたら始めよう







_『…んんｯｯ…哲也さん…好き…ｯｯ…大好きだよｯｯ…』＿＿


背中にこれでもかってくらいに廻る玲於の腕



掴まってていいよ

もっとしっかり掴まってていい…


だからさ


その分…俺を感じて…?



やっと欲しかったモノを手にした俺の

余裕ないくらいの想いと熱をもっと深く深い場所で感じていて…?






やがて
疲れ果てて眠りに落ちる玲於の寝顔


そっと頬に触れて玲於が俺の傍に居ること…

…居てくれてる事を確かめてたら不意に浮かんできてしまう涙



こんな涙を見たら玲於はまた "余裕がない" って笑うかな…って思ったら今度は不意に笑いが込み上げてきて


「…好きだよ…」

俺はそっと玲於の寝顔にキスを落とす



してもしても足りないから

俺はどうしても願ってしまうんだ

ねぇ玲於

…次の朝も次の夜もずっと俺の傍にいて……

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