俺の隣にはいつも… Season2

愛しすぎて ページ25

(剛典side)

『それじゃ僕は先に帰りますけど…岩田さんもちゃんと事務所に電話しといてくださいねっ！』


マネージャーがそう言うのは帰りの車の中


俺は…

健二郎さんと2人それを後部座席で聴いて




「ラーメン食べたいから健二郎さんのお店に少しだけ寄って帰ります！」


そんな口実を残しながら健二郎さんのお店の前で車を降りる


ラーメン食べたいから…なんて

もちろん言い訳


本当は…


「…早く……行こ?」

少し緊張しながら向かう店内奥にある健二郎さんの自宅

俺と健二郎さんの想いが重なる部屋…




『…ホンマに大丈夫なんか……?』


心配してくれるのはさっきまで俺が体調崩してたからだって解ってるけど

全然構わないんだよ

俺は健二郎さんに壊されたいって…思ってるんだから…



"大丈夫"

応える代わりに唇を重ねる俺


そんな俺に健二郎さんは少しだけ困ったように笑うけど

知ってる？

俺ね…その顔すごく好きなんだよ…




「…好きだよ健二郎さん…」

それは伝えたくて伝えたくて仕方なかった言葉


何度も何度も言葉に変えて伝えたくて

でもそれ以上に健二郎さんを感じたくて


そっと健二郎さんの首筋にキスを落とす




ねぇ…もう始めよう…?


今.俺達を邪魔するモノなんかなんにもないから…



額に
鼻先に

そして唇にそっとキスを落としていく俺



そんな俺に『ええよもう解ったから』


健二郎さんはそう言って俺にキスを返してくれる




最初は軽いキスを

ゆっくり深く激しいキスを……



そして絡ませる舌先

そしてゾクっとしちゃうくらい俺の輪郭を這っていく唇



…心臓.壊れちゃいそう…




『…痛かったら言うて…?』


妖しいくらいに魅惑的に見えちゃうのは

健二郎さんも俺もお互い同じ気持ちだから…


もう今はそう思ってもいいのかな…?


…いいんだよね……?






やがて奥で感じる健二郎さんの熱




ずっとずっとこのままいたい…って思うのに

ずっとずっと繋がっていたい…って思うのに



「んん…ｯｯ」


愛しすぎて

好きすぎて

心臓壊れそうで


そして熱すぎるからすぐに訳分かんなくなって


俺は

健二郎さんｯｯ
健二郎さんｯｯ……って何度もその名前を呼んでた



しがみつくようにしていたのは

どうしたって俺は健二郎さんが好きで



離れたくも
離したくもなかったからで




『…好きや…ｯｯ』


掠れる声でそう言ってくれる健二郎さんの下で

壊れたかったから…なんだと思うんだ……

選択肢→←怪我の功名！？

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