俺の隣にはいつも… Season2

GENERATIONSで… ページ13

(玲於side)

新しく働き始めた店

"GENERATIONS" での勤務は毎日が本当に勉強の日々だったけど




働く仲間は俺と同年代だし

哲也さんの方針で

"先輩"だとか"後輩"だとかの縛りもそんなガチガチじゃなくって

俺はすぐに仲間にも店にも打ち解ける事が出来た



毎日楽しくて
毎日充実してて


俺は

『3JSBを離れた事は寂しいけど俺は此処で頑張ろう！』 って心から思えていたんだ



そう


……臣さんが来てくれるまで……



『玲於くんにお客さん』

そう少し困った顔で哲也さんが外を指差すまで……









_『…突然来ちゃってゴメン…』__


俺にコーヒーを渡しながら臣さんが小さく呟くのに俺は小さく首を振ってそれを受け取る



久しぶりに2人並んで座る
店から少し離れた場所にあるベンチ


臣さんは最初は他愛のない話をしてたけど


『…俺.お前に色々言いたい事あって…』

そう不意に俺を振り向いた




久しぶりに見る臣さんの瞳に俺は

…相変わらず綺麗な瞳だな…なんて思ってしまう



愛し方は間違っちゃったけど

本気で憧れて

本気で好きだった人だったから

今でも変われずにドキッとしちゃうんだ




『…俺お前ん事…傷付けるだけだったよな…』


急な言葉に臣さんを振り返る俺


見ないように見ないようにしてたのは

見てるとやっぱ好きだって思っちゃいそうだったから…



なのに急にそんな事言われたら

「…そんな事ないです…だって俺本当傍に居れるだけで幸せだったから…」

抑え込もうとしていた本音が転がり出ちゃうじゃん…





『…めちゃくちゃ身勝手な事だって解ってるけど…俺さ…やっぱお前が居ないとダメなんだわ……』

細く頼りなく呟く臣さんの声は俺の


「…仕事の仲間として…ですよね?」

そんな意地悪な質問で何も続かなくなってしまう




頼りなく細く見える臣さんの横顔



本当に "好き" って難しいね( ´Д｀)=3


その横顔に頷けたらどれだけラクなんだろう…


でも



「…俺…臣さんに仕事仲間とか後輩とか…そう思われるのイヤです…ツライです……でも今のままの俺じゃやっぱそれしかなれないじゃないですか?スキルも経験もないし…」

この店に来てからずっと思ってた事は


「俺此処でスキル磨きます…経験も…そして臣さんのレベルに到達した時もう一度臣さんに告らせてもらえませんか…?」そんな事で


俺がそう云うと臣さんは微笑ってから

俺の意志を汲むように

"頑張れ" って髪をぐしゃぐしゃって撫でてくれたんだ

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