【実況者】恋に落ちる１秒前【短編集】

tuwahasu ＊･･･ ページ32

「またおいで」


彼に告げた。
最後の最後まで言えなかった「ありがとう」さえも、自分の中では崩れていくだけで。また、また、また、何処かで、貴方に会えたなら。


私は、もう一度貴方の視聴者でいていいですか。



つわはす、を知ったのは5年前。
それこそまだ世間にはあまり知られてない名前で、私は貴方のぎこちない笑顔とどこか安心する声に惹かれ、ずっと近くで見ていたんだ。




有名になって、有名な実況者とゲームをしてたときは「遠くなったなあ」なんて少し寂しくなった。




でも、いつもあなたはそこにいた。



私の知らないとこで、生きていた。「つわはす」として、生きていた。


それだけが、嬉しくてふわふわして、大好きだったんだよ。



「ありがとう」



このぽっかり空いた穴を埋めるものなんて存在しない。あなたしか居ないんだ。

ありがとう、ありがとう。



素敵な動画に出会わせてくれて。


ありがとう。



貴方を好きになれて。



また、私の知らないとこで廃人みたいにゲームしてて下さい。



相変わらず貴方がいないことでぽっかり空いた穴は埋まらないけど、なんとなく生きてます。



貴方を見ていた5年間は、知らない間に忘れるかもしれない。それこそ、貴方のことをお婆ちゃんになったら忘れているかもしれない。




ただ、今はまだ、貴方のことを信じていたい。それだけなんです。






(-ω-)ずっと本命はつわでした。

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