3 ページ29
この組織の軍医は、死んだ軍人の体を調べる権利がある。相手の武器や銃弾を知るきっかけになるからだ。
今日の軍医は、ざわついていた。
そりゃあの特殊部隊だった人物を調べることが出来るなんて、本当ならありえない。
「あろまほっと先生、どうかされましたか？」
「…あ、いや」
「まだ彼が死んだことが信じられないんでしょうが、仕事ですよ。」
「分かってる」
死体管理室に入り、解剖台の上に乗せられたA見る。顔には布が被せられていたが、痛々しい体は乱雑にされている。こんな光景慣れているはずなのに。
「……すみませんが、1人にしてくれませんか」
言葉は、するりと出ていく。
「あろまほっと先生、軍医たるもの身近な死であろうと」
「出てってくれ!!」
今は
「特殊部隊の専門医は俺だ。お前らはいらない。」
素直になってくれ、自分
後ろで懐かしい気配がした。二人分の影は白衣を着た人々をじりじりと追い詰め、とうとう外へ出したのか何も聞こえなくなった。
＊
「すみません、あろまは今悲しんでるんです。1人にさしてやってください。」
「どうしてもって言うなら、俺等を殺してから行けよ」
「俺等、特殊部隊は貴方たちの攻撃が当たる保弱くないですよ？」
「帰れ」
＊
…世界を旅することぐらい、俺には簡単なことだった。彼女が目を輝かせて話を聞いていた事だってその気になれば見に行けた。
「あーあ」
顔に掛けられた布を持ち上げると、想像以上に綺麗な顔をしたAが静かに目を瞑っていた。
「…勝手に死んでんじゃねぇよ」
ずっと、わらいかけて
ずっと、名前を呼んでくれた。
俺の世界の中心だったんだ。
「あろま」
「……きっくん」
「泣いてるね、悲しいの？」
「ああ、悲しいよ。辛いよ。こいつを行かせるんじゃなかったって後悔してんだよ」
本当は、こんな気持ちずっと前から気づいてた。
「……違反だ。出てって、この組織から」
冷たく言い払うKIKKUN-MK-�兇鵬兇麓笋靴�わらう。そうだ、軍医失格だ。
「でも、彼女との約束を果たしたいならこれを使えばいい」
目の前に置かれた銃を、KIKKUN-MK-�兇噺鮓澆妨�つめる。
大丈夫、俺が一番大切してきたものはもう分かってる。
「ありがとう、大将」
…好き
君が世界一好きだよ。
そんなこと、言えやしないから君のその笑顔を声をそっちの平和な世界で隣にいてやるよ。
だからずっと、隣で笑ってて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狩人ノ影*(プロフ) - 桜田さん» ありがとうございます！ひらの人気は衰えないですね。嬉しいお言葉もったいない限りです。これからも是非よろしくお願いします(-ω-) (2016年9月7日 20時) (
レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！ヒラの短編よかったです！キヨの好意が垣間見える感じが素敵でした（；＿；） (2016年9月5日 19時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - 龍谷さん» ありがとうございます!!リクエスト承りました(^ω^ )お時間を頂きますが、必ず上げますので気長にお待ちください。 (2015年12月26日 21時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - おにぎりさん» ありがとうございます!!とても嬉しいお言葉勿体無い限りです。これからもぼちぼち更新致しますのでよろしくお願いします！ (2015年12月26日 21時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - るななんさん» 解説ありがとうございます!!私の説明より遥かにお上手で、お手間をかけてしまい申し訳ありませんm(__)m読んで下さってありがとうございました！ (2015年12月26日 21時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狩人ノ影* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tomoka0315/
作成日時：2015年4月23日 21時
