平和主義の殺人鬼【ツイステ】【男主】

8話 ページ10

Aside




ﾘﾄﾞﾙ「それでは、新入生の入寮を祝して、」




ﾘﾄﾞﾙ「乾杯！」




「「「かんぱーい！！！」」」




寮長さんの挨拶が終わり、乾杯の合図をする。



先程の雰囲気とは打って変わって、新入生たちはみんなローブを取り、楽しそうに飲んだり食べたりしている。




僕はテーブルに並べられた沢山の食べ物と睨み合う。





ﾄﾚｲ「お前は食べないのか？」




しばらく睨み合っていたら、
ハーツラビュル寮の副寮長らしいトレイさんが来た。




『あの…これ、毒とか警戒しなくて大丈夫ですか？』


素朴な疑問を浮かべる。


だって誰も、毒味も何もせずにバクバクと食べている。


ﾄﾚｲ「ははっ！毒なんか入れてないさ。何せ、俺が作ったからな。」


眼鏡を掛け直して、トレイさんが言った。


「あーー！いたいた！チョーカワイイ髪色してるうさぎちゃん！」



食べていいのか迷っていたら、横から大きな声が聞こえた。



『あ！あなたは、えっとー…？』


ｹｲﾄ「入学式ではごめんねー！ちょーっと、トラブっちゃってさ！オレはケイト・ダイヤモンド！気軽にけーくんって、呼んでね☆」

パチッ、とウインクをして、
写メ撮ろー！とスマホを出してくる。


流れでピースして撮っちゃったけど、これもしかして、殺害依頼の画像とかに使われたりしないかなあ？

まあ、もしもの時の武器はあるから、大丈夫…かな？



ｹｲﾄ「うんうん！よく撮れてる〜！てかてか、めっちゃ可愛いね！？最初女の子かと思っちゃったよ〜！しかもウサミミとか、萌えの極み〜！！」

早速マジカメにアップしちゃお☆と言って、
けーくん…先輩？はスマホをいじり出した。

ﾄﾚｲ「こらケイト。今は新入生の歓迎会だぞ？」

ｹｲﾄ「あはは〜、そうだった！ごめんごめん！…ところで、君の名前は？」


『あ、僕はA・ラビレスです！おふたりとも、よろしくお願いします！』

ぺこりと頭を下げる。

ｹｲﾄ「う〜〜〜ん！！！けーくん可愛い後輩ちゃん出来てうれし〜〜！！！これからよろしくね！Aちゃん！」


『ぉわっ！！？』


いきなりけーくん先輩が抱きついて来てびっくりした〜。



刺されるかと思った…。



ぎゅ〜☆とけーくん先輩はしばらく僕を腕の中に閉じ込める。



あれれ、これもしかして、抱きつくように見せかけて絞め殺す気？






そうとなれば、





『どりゃ！！！』



ｹｲﾄ「ぅえっ！！！？」



けーくん先輩を軽く投げ飛ばした。

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