14話 ページ16
クロウリーside
『例えば、クラスの子が喧嘩を始めたらどっちかが死ぬまで終わらないけど、装備ガッチガチの先生に真っ向で殺しに行く生徒はいないってこと…かな?』
殺すとしても罠を張ったり、毒を盛ったり…と、
淡々と話すAくんに冷や汗が垂れる。
クロ「な、なるほど…というか、殺戮の国にも学校はあるんですね。」
『もちろんです!法律以外は外の世界とあまり変わりませんよ?』
所々家が燃えてたり、死体が転がっていたりするだけで…
というAくんに、
全然違いますよ!!!と突っ込みたい気持ちを抑える。
クロ「では、殺戮の国の教育方針について詳しく教えていただけますか?」
『教育方針?特に普通ですよ?』
クロ「どんな科目があるんですか?」
『えっとー、数学、音楽、美術、歴史、解剖、拷問、乱闘…』
後半になって物騒になっていってるのは気のせいですかね?
『あ!あと、外の世界を学ぶ文化地理学がありました!』
クロ「…ふむ。一応、外の世界を学ぶ機会はあったんですね…?」
『はい!外の世界では殺人が有罪なので、こっそり殺るのが良いと聞きました!』
クロ「全然良くはないんですけどね。」
『あとは誰も武器を所持していないとか、包丁は料理にしか使わないとか…。』
クロ「はぁ……。聞くところによると、余程恐ろしい国なんですね。」
そうですか?と首を傾げるAくんに、
私もいつか殺られるのではないかとヒヤヒヤします。
なにせ彼、この部屋に入ってからというもの、
凄く周りを警戒しているようです。
素早く周りを観察する瞳孔や、時折動く耳。
そして、いつでもポケットに手が届くようにしている。
一体何を隠し持っているのやら……。
彼の動きを見るに、かなり危機的状況に慣れている。
殺戮の国の話は嘘ではないのでしょう。
もし万が一、彼がこの学園で誰かを殺めてしまったら…
あ〜〜〜考えただけで恐ろしい!!!!
学園と私の評判は一気に下がり!!!
保護者が学園に押し掛けてくると思うと考えたくもない!!!!
なんで闇の鏡は殺戮の国の子を選んだのですか!!!!
まあ、私の生徒になった以上、きちんと面倒は見ますが…。
私、優しいので。
とりあえずは、彼にここの常識を叩き込むことが最優先ですね。
___それに魔法無しでは、誰も彼には勝てないでしょうからね。
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乱無(プロフ) - 初コメ失礼します!! ほんとに僕にあった作品で最高に好きです! リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです!! 採用していただけたらなと思ってます! 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です!! 楽しみにしてます!! (8月21日 23時) (レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します!25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…! (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです!ただ一瞬、「闇落ちしたマイメロ」って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます!応援してます! (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月8日 7時