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*第110話 ページ34

裏梅は裂けた右肩を治すとAに術式を使う。
広範囲の氷というより、空から氷の刃を降らせて動く範囲を狭めるという作戦。

Aは攻撃を避けつつ、裏梅の視界から外れた場所へテレポートする。

一瞬の出来事に裏梅はハッとする。


A「"誰の体だと"…か。

殺す勢いでやってた奴が言う言葉じゃねぇよな。

懐がガラ空きだぞ。

今術式で攻撃・守りに入ったよな。

術式だけに頼らず、体術鍛えろって言ったけど…」


不意をつかれた裏梅は、すぐに体術へ切り替える。
流れるように下へしゃがみ込み、足で裏梅の腕を蹴り上げる。


A「…かかったな」


腕を蹴り上げ、裏梅に向けて術式を発動する。


A「…氷凝呪法____『霜凪』」


裏梅を対象にし、下半身を凍らせる。


裏梅「……私の記憶だと、貴様は術式解除のみだったはずだ。

何故、私の、宿儺様の術式が使える…っ!!」

A「……術式の幅を広げるよう努力したこと。

一度でも触れれば相手の術式は使える。



(この程度の氷くらい、裏梅ならすぐに解呪出来そうだな…)」

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作者名:虚無 | 作成日時:2024年1月28日 2時

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