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「……天才……」

ライブの時とかは派手な衣装とか
派手な髪色とかにするものの、
私は基本普段は普通の一般人だ。
今だって髪色はミルクティーベージュに、
ホワイトのインナー。
イヤリングカラーってやつ。

圧倒的に!目立たない!!!!

いや普通に考えてもみなよ。
まふくんとかluzくんとか、
どう考えても街中かっぽしたら目立つよ!
せぇ高いし、マスクしててもオーラあるし!
いや、やっぱり実物見たことないと
わかんないものなのかなぁ。
ちなみに、私は1度も
外出して身バレしたことありません。

つまるところ、
まぁ堂々と買い物しても全然平気ということです。

「あれ?Aちゃんやん」

「えっ?!」

派手な声を出して周囲の視線が突き刺さる。
慌てて口を抑えて、
錆びた金具のように
ギリギリとゆっくり首を回した。

「……る、るるるるる、luzくん……」

「やっほー、luzやけど」

噂をすればなんとやら。
なんて小説世界だけのフラグじゃないの?!
いや、ほんとにお呼びじゃないです!!!
君はほとんど家に来なかったし、
見るからに誰かと一緒でもないけど!!!!
きっと関係ないと思うけど!!!!!!!!!
会いたくはありませんでした!!!!!

「や、やほー」

心の中で全力で叫んで、
私はようやっとluzくんに返事を返した。

「Aちゃんお腹減ってない?
僕ちょっとなんか食べたいんだけど」

「えっ、一緒に食べる、の?」

「え?うん」

「あ、さいですか……」

安定のマイペース。
ゴーイングマイウェイな彼に反論しても、
きっといいからいいからと
なし崩しになるのは目に見えていた。





ズゾゾゾゾゾー。

タピオカ飲む。とluzくんに伝え、
現在2人でフードコート。
彼はガッツリステーキ食べられてます。

「?何?写真あげんの?撮ってたっけ?」

延々とスマホをいじっている彼。
はよ食わんと冷めるべ。
と私は声をかけた。

「ううん。」

「いや、早く食べないと冷めるよ?」

「ううん。」

「?…luzくん?」

「ううん。」

いやいやいやいや。こいつ話を聞いてないな。

「何してんのさ!!!」

食よりも会話よりもスマホだなんて、
そんなに依存症だったのか。
何してんだ!とスマホをぶんどる。

「あ!!」

luzくんの手が追いかけてきたけれど、
すんでの所でそれは私の両手に収まった。

「どれどれ」

「やば、どうしよ」

「………………」

つつ、と背中を冷や汗が流れた。

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年2月7日 18時) (レス) @page14 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
寝子ちゃん - 初コメ失礼します!!お話しが私好みでとってもよかったです(//∇//)(上から目線すいませんm(._.)m)続き楽しみにしてます!! (2021年2月21日 19時) (レス) id: 5563823ffc (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント - うわぁぁあぁぁーーーーー!!!!  久しぶりに好きな作品に会いました。更新停止と書かれておりますが、もう更新はしないのでしょうか?もしまだ更新しようと思っているなら待ってます!リアルでも頑張ってください! (2021年2月11日 18時) (レス) id: 74038fe2ca (このIDを非表示/違反報告)
優涼(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!!! (2020年11月2日 19時) (レス) id: f01c4fb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
- 雨宮れにさん» ありがとうございます〜!!頑張ります!! (2020年10月30日 23時) (レス) id: b2c1568879 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年9月3日 19時

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