狂い咲けよ、アイの花 【オリジナル】【完結】

花 6 ページ6

「…… どういう風の吹き回し？」

「うーん？
どうなんだろうね〜」

「何だろう、語尾にハートが見える」




次の日となった


私をDisる友達を尻目に、ニヤニヤしながらジュースを飲む


あの時のお願いを叶えてもらい、今日の朝から浮ついているのだ。学校に行く時も、女子からのいったーい視線が集まったけど、そんなの吹飛ばすくらいの良い事があるから気にしてられないんだな〜




「Aちゃん、お昼一緒にどう？」

「はい、勿論です！春馬先輩！！」




教室の後ろの方のドアが開けられ、そこから春馬先輩が顔を覗かせる。あの時のお願いとは“私と1ヶ月付き合って欲しい" という願いだ


本当はずっとずっと一緒に居たいけれど…… 自分の手で先輩を殺めるのなら、私の物になったも同然であろう。だから、短めの“1ヶ月"。その1ヶ月で、彼氏としてみたかった事をやり尽くすって決めたんだ。でも…… OKしてくれるとは、思ってもみなかった……


鞄からお弁当と水筒を取り出し、春馬先輩の元へと早歩きで向かった。先輩の腕に手を回し、中庭へと一緒に歩く


春馬先輩とのお付き合いの事を聞かれた際は『先輩から告白された』これで突き通す様に、言われた。それで通しておかないと、私が変な目に遭うかもしれないって…… 心配してくれたあの時の顔は忘れられないなぁ〜……


廊下を歩いていると、周りから女子のものであろう陰口が聞こえる。はっ、ざまぁ見ろ

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