第189話 黒ーム降臨 ページ7
結界に阻まれて、すぐ目の前にいたのに笑顔で消えていったユキさんに私たちがどんな気持ちだったか…。
「……あの、クローム？ 師匠へのお説教ならば僕は必要ないのでは？」
「骸さんは妹弟子の見せ場をとるのはいい加減にやめて。最終決戦の前夜に夢を介して注文してくるのは凄く迷惑だったし、自分がボンゴレ匣を使いたいからって理由で私の手の届かない位置に取り上げたのには凄くムカついた」
「えぇっ、それは10年後の僕がしたことじゃないですか！ 理不尽ですよ！」
ギュルルルッ
正座中の骸さんの両足を有幻覚の蔓で縛りあげる。
とりあえず、2時間は正座してて。
「なっ！？ これは、有幻覚……！？」
『おぉ。素晴らしい幻術の精度だね』
褒められるのは嬉しいけど、私は怒ってるの。
「ユキさんも骸さんと一緒に2時間は正座していて。それから、アイスとチョコは没収。3ヶ月は食べちゃダメ」
『嘘でしょ！？ ご、ごめんねクロームちゃんっ！！』
「冗談ですよね！？ 10年後の僕がしたこととはいえ、すみませんでしたクロームっ！！」
どんなに謝っても暫くは許さないから。
「……こんなので罰になるんだ？」
「じゃあ、白蘭が3ヶ月マシュマロ禁止令を出されたらどう思う？」
「えっ、無理だよ」
白蘭と真美がやりとりしているように、ユキさんと骸さんにはアイスとチョコレートを取り上げることが一番の罰になるから。
…………ユキさんが帰って来てくれて、よかった。
ほっとして緩みそうになる涙腺を耐え、骸さんを縛る蔓にトゲを作る。
「いたたたッ！？ トゲが食い込んでいるのですが！？」
「わぁ。クローム姉ってば容赦ないな」
「うっわぁ。アレは痛いネ」
このまま、幻術の実力を引き離すくらいに骸さんより強くなろう。
「し、師匠。クローム、強くなりすぎでは……？」
『そりゃあそうだよ。だって未来でずーっと命がけの戦いに身を投じていたんだから。それに幻術の才能はおチビさんよりもあるし』
「なっ」
二人はこそこそ話していて、私には聞こえなかった。
でも骸さんがかなりショックを受けているのはわかった。
『このままだと確実に引き離されるね。今までは六道眼の力に頼りすぎない修行をメインにしていたけど、次は限界まで六道眼の力を引きずり出す修行にするか』
「限界まで、ということは…」
『ひたすら修行しようね！ それこそ血反吐にまみれるまで！』
「えぇーーッ！！？ 無事でいられるとは思えないのですが！？」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
