第187話 めんどいことになる予感 ページ5
「ユキ様、もういい？」
『うん、待たせて悪かったね』
放置されて空気になっていたミドゥーザに答えると、おチビさんたちが驚愕に目を見開いてそれぞれ得物を構えた。
気が早いぞー。
【師匠がコレだからな】
「やっ、お邪魔するよ♪」
「な、なんれ白蘭がここにいるんらよ！？」
「……未来でユキさんについて行くとか言ってた、ミドゥーザ…」
「よろしくネ！」
「誰がよろしくしますかッ！！ というかそうですよ、未来から受け取った記憶では師匠とそこの男は消滅してましたよね！？ どういうことか説明してください！ それになぜ白蘭をここに連れて来たんですか！？ あっ、真美は久しぶりですね、お帰りなさい」
「ただいまー」
わぁ、説明がめんどくさい。
【いやいや、ちゃんと説明してやれよ？】
しっかたないなぁ。
「おかえりっ、真美姉！」
「ただいま、雪那！」
騒がしい子たちは放って雪那と真美ちゃんと一足先にお家の中へ。
なんのアイス様を食べよっかな〜♪
「ユキ様ぁ、ナッポー頭くんがいじめてくるヨ〜」
「クフフ……僕の頭はパイナップルではない！ ああっ、師匠にくっつくんじゃない！」
「アハハ、骸クンったら面白いなぁ」
「てめーらは入ってくんじゃねーびょん！」
「……めんどいことになる気しかしない」
◇◇◇
未来で消滅した後のことからサラッと説明したよ☆
途中からおチビさんが頭を抱えたり、犬の顎が外れそうになっていたり、千種のメガネがズレたりと面白い反応が返ってきた。
うむ。アイス様が美味しい……そういえば未来ではまっったく食べられなかったから久しぶりのアイス様だ！
「なるほど……経緯はわかりました。ですが、ミドゥーザと白蘭がここに居座るのには反対させてもらいますよ！」
おチビさんの訴えを、アイス様に舌鼓を打ちながら聞き流していた時。
「……ただいま…」
玄関の開く音がし、ほどなくして酷く落ち込んだ顔をしたクロームちゃんが全員の揃うリビングに顔を出した。
「アッ、クロームのこと忘れてました」
おチビさん、それはナイでしょ。
【行方不明だと思ったら、未来で命がけの戦いをしていた妹弟子だぞ？】
のろのろと顔を上げたクロームちゃんの目は据わっている。
まぁ、当然だよね。
「…………えっ？」
『どうふたのー？ おかえり、クロームちゃん』
リビングを見渡して驚いたらしいクロームちゃんにアイス様を頬張りながら声をかけると、彼女の表情がスッと抜け落ちた。
うん？
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
