第207話 おねだり ページ25
ニヤニヤ顔のリボーンくんに対し、私の顔は盛大に引きつっていることだと思う。
「んなっ、雪のリングって……リボーン、それは未来で……、！」
『いや……これはニセモノだね』
よくよく見れば、細部の装飾が本物とは若干異なっている。
超直感か、マグロも気づいたようだ。
これを用意したってことは私をボンゴレから引き離すつもりがないってことだよね……ふぅん？
【あー、ユキさん？ 喧嘩売るのはやめようぜ、なっ？】
なーに言ってんの、向こうが売ってきたんだよ。
『……そうだね、こんなことをするのは沢田家光かな』
「えええぇ！！？ と、父さんがっ！？」
「アイツも最近なまってるようだからな、本気でやってくれていいぞ」
「う゛お゛ぉい……本気ってのは流石によぉ」
隣で渋るスクアーロの腕にきゅっと抱き着いて、見上げる。
『全力を出して戦いたいのっ！』
「しょうがねぇなぁ」
「んなっ！」
「弱すぎかよッ！！」
「ハハッ、おもしれーのな！」
爆弾少年のツッコミなんて珍しい。
ビアンキにおねだりの仕方を教わっておいてよかった！
待ってろよ沢田家光！！ 凍らしてボンゴレ雪の守護者を返上してやるからな！！
◇◇◇
【次は……おっ、跳ね馬だな】
「よっ、ユキにスクアーロ！ おめでとう！」
「お゛う」
『ありがとう、ディーノ』
白いスーツを着こなしたディーノは照れくさそうに髪をかきながら褒め言葉を並べてくる。
うーん、嬉しいけど恥ずかしい、かな。
「ウェディングドレス、ユキによく似合ってる。綺麗だな」
『ありがとう。ビアンキとアリアが手掛けてくれたんだ。ほら、ここの刺繍なんかも素敵でしょ』
「どれどれ…」
がしぃっ！！
よく見ようと近づくへなちょこ馬の金髪が掴まれる。
「でっ！？」
『！？』
「う゛お゛ぉい！！ 近づいてんじゃねぇ！！」
えええ？ 私の親友たちの裁縫技術の素晴らしさを自慢しようとしただけなのに……なんでスクアーロったら怒ってるの？
【いや、おまえ、そりゃ嫉妬だろ。あとは嫁が取られないか警戒してんだろ。ったく、男心のわかんねぇ奴だなぁ】
「クフフ。師匠、そこの男二人は放っておいてチョコレートアイスを食べましょう」
『アイス様だって！？ もちろん食べるとも！』
師弟揃って好物に舌鼓を打っているとクロームちゃんがやって来た。
「骸さん、ユキさんはもう結婚したんだから……いい加減に認めてあげないと」
「嫌ですよ」
「はぁ…」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
