第193話 最愛の妹と並盛トリオ ページ11
学生組はよくよく見てみればマグロと爆弾少年と野球小僧だった。
近くにはリボーンくんもいる。
【あー、わかった。姉が消滅して落ち込んでいるおまえの妹の様子を伺っているんだな】
傍から見ると完全に不審者だけどね。
そんなことよりも…
『ハルーーっ！！』
「え……？」
制服姿がとってもプリティなハルに走り寄り、驚き顔で振り向いたところを抱きしめる。
めっちゃいい匂い〜！ やわらかい〜！
【変態くせぇ】
仕方ないじゃん、こっちは男二人と長い間ひとつの空間に閉じ込められてたんだから！
「んなっ！？ あ、あの人って……！」
「おっ？」
「ゆ、幽霊か！？ 10代目、下がっていてください！」
「！」
こらぁ、爆弾少年！ 私は幽霊じゃないぞ！
「ユ……ユキ、ちゃん……っ？」
信じられない、と顔に書いてあるハルはそう恐る恐る口にし、大きなおめめを潤ませた。
くっ、可愛い……！
『ただいま、ハル』
最後に見た時よりもこけた気もする頬をそっと撫でる。
心配かけて、悲しませてごめんね、ハル。
謝罪の気持ちを込めて額にキスを送り、ぽろぽろ落ちる涙の粒を指で拭う。
「ユキちゃんっ……！ うっ、じ、じんじゃったど思ったんでずからぁ……！」
『うん、ごめんね。ちゃんと帰ってきたよ』
ぽかぽか胸元をか弱い拳で叩かれる。
これ本気で力こめてる？ それとも優しく叩いてるの？
どっちにしても可愛すぎかっ！
【あのー、ユキさん？ 後ろのボンゴレ勢をお忘れじゃあないっすか？】
だってハルが可愛すぎてハルしか視界に入らないんだもん。
「ゆゆゆっ……ユキさんーー！？」
「おかえりっす、ユキさん！」
「てめぇ野球バカ！ なに簡単に受け入れてやがる！？ こいつは未来で…」
若干蒼褪めた表情で私を見る爆弾少年。
だーから幽霊じゃないってば！
『やぁ、ただいま。私は正真正銘、三浦ユキだよ。アリアのお陰で復活したんだ』
「アリアがな……そうか、大空のアルコバレーノの祈りの力だな」
『その通り！』
さすがリボーンくん！
「な、なんにせよ、ユキさんがこうして無事に戻ってきてくれて嬉しいです……！」
「チッ、10代目に心配かけやがって」
「なんだよ、獄寺も心配してただろ？ そーいやミドゥーザって奴も無事なんすか？」
「てめっ」
「あっ、ハルもそれは気になってました！」
「どうなんだ、ユキ？」
おチビさんたちとはまた違った騒がしさに笑みがこぼれる。
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
