第209話 生き生きと ページ27
『ありがとう、ひとつ貰うね』
マシュマロがふわっと口の中で溶けていく。
うんうん、アイス様の次の次くらいに美味しいよね。
『そういえば、あっちのテーブルに色々な種類のマシュマロを用意したんだけど食べた？』
「えっ、そうなの？ 僕ちょっといってくるよ！」
「いってら〜」
あんなに目を輝かせちゃって……喜んでもらえて何よりだ。
「……あれっ？ ユキ様、そのリングって…」
『ああ、ニセモノの雪のリングだってさ。わざわざ門外顧問が作ってくれたらしい』
「へぇ〜？ 白蘭の監視だろうけど、たまーにチラチラ視線を感じるのが鬱陶しかったんだよネ……乗り込みに行っちゃう？」
「なっ、なに言ってるのミドゥーザ！！？」
おっ、メガネくんじゃないか。
【うむ。ツッコミご苦労、ご苦労】
「正一も行こうヨ！ きっと楽しいからサ！」
「いやいや、ほんっとなに考えてんの！？ 喧嘩を売るのはやめようね！？」
『やぁ、スパナ。モスカを実践戦闘に投入してみない？』
「その話、詳しく聞かせてほしい」
「スパナぁ！！？ ユキさんはスパナを誘わないでくださいッ！！」
やだなぁ、ジョーダンだよジョーダン。
半分くらいは。
【残りの半分は本気かよ！？】
「正チャンにスパナクンだ♪ なんの話してるの？」
「遊びに行こう、って話だヨ！」
「違うでしょミドゥーザ！？」
「白蘭、モスカの機能を試そうという話だ」
「へぇ！」
「いやいやいや、それもちょっと違うって言うか、いや違わないけど……！ あああぁ、お腹が……！」
腕の中に溢れるほどのマシュマロを抱えて戻って来た白蘭は、ミドゥーザとメガネくん、スパナと楽しそうに話をして生き生きとしている。
ふふっ。こんな未来もアリでしょ？
◇◇◇
「ユキちゃん、ユキちゃんがだーいすきなアイスをたっくさん持ってきましたよ！」
『ありがとう、ハルっ！！』
私は勿論アイス様がだーいすきだけど、ハルのことはもーっとだーいすきさ！！
【デレデレすんな、顔かお】
いいの。これは愛しの妹への最大限の愛情表現なんだから！
『ハルのドレス、オレンジ色にして正解だったね。本当によく似合ってる。可愛いよ』
「えへへっ、ありがとう！」
元気いっぱい、天真爛漫なハルにぴったりだ。
花のコサージュに勝る笑顔にお姉ちゃんは昇天しそうだよ。
「でも、今日いっちばん綺麗で素敵なのはユキちゃんです！！」
「その通りよ」
「私には貴女が輝いて見えるわ、花嫁さん」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
