第198話 尾行中 ページ16
ベルフェゴールside
Ciao♪ 王子だぜ♪
ユキに会いに日本に飛び立ったスクアーロがどーすんのか気になったオレら。
あの二人、ボンゴレリングをかけて戦った時以降、破局寸前だからどーなるのか見物だろ？
「ししっ。スクアーロの奴、ユキの後ろをつけててストーカーみたいじゃね？」
だからオレらはこっそり二人のやり取りを見ようと、少し距離を取ってスクアーロを尾行中♪
あいつ、ユキに会う緊張のあまり気づいてねーし……暗殺者失格じゃん。
「あら！ ユキちゃんを抱きしめて髪を梳くなんて……！ スクちゃんったら成長したわね〜」
「ふん、あのくらい当然だ！」
「オッサンは黙っとけよ」
「なんだとベル！？」
「うるさいよ君たち」
そうそう、オレらと一緒にボスも来てるんだぜ。
ユキを泣かせるよーなことしたらボスの憤怒の炎で燃やされちまうな♪
「まぁ、二人とも頬が赤いわ〜」
「しししっ。目が合っただけで恥ずかしがるとかおもしれー」
スクアーロの奴、ほんっとにヘタレだよな。
「あ、ユキがスクアーロから逃げたね」
「ふっ、ざまあみろ！」
「あ、でもまた抱きしめたわ〜」
「なぬっ！」
オッサンはいちいちうっせーつの。
「……どんなことを話しているのかわからないけど、険悪な雰囲気にならなくてよかったよ」
「痴話喧嘩には巻き込まれたくないものね〜……って、まぁ！ ユキちゃんったら可愛いわっ！」
なーんだ、頬にキス止まりかよ。
ユキももっと大胆に攻めればいいのにな？
「きゃあ！ スクちゃんったら愛しのユキちゃんの唇を奪ったわ〜！」
興奮してくねくね腰を動かしながら小指を立てるカマ野郎。
オレらは白けた目を送ってやる。
「キメーからやめろっての」
「鳥肌が立ったよ…」
「女子のような悲鳴を上げるな！」
「……」
「んまっ、ヒドいわ〜！」
だからやめろって言ってんだろ！
サボテンにすんぞ！
「……あのよぉ゛…」
『うん？』
おっ、スクアーロが何か言おうとしてんな。
「……わかったわ！ きっとスクちゃん、愛の告白をしようとしてるのよ！」
「愛の告白……？ それにしては躊躇いすぎじゃないかい？」
マーモンのぷにぷにほっぺを突いてやる。
「しししっ。忘れたのかよマーモン。あいつはヘタレだぜ？」
「ああ、そうだったね」
どーせ空回りしてヘンなこと言うに決まってるって。
これ、王子の勘だからケッコー当たると思うぜ？
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
