第145話 キミの命はキミのもの ページ10
「何を見てたの？ リボーンクン。綱吉クンはいま完全に壊したよ！」
「ツナの死ぬ気をなめんじゃねぇ。第一、勝てるかどうかなんて言ってんじゃねーぞ」
厨二病によくある調子に乗って慢心状態のマシマロ野郎に対した反応もせず、リボーンくんは伏せて微動だにしないマグロに声をかける。
「ツナ。お前は白蘭を倒さなきゃなんねーんだ」
家庭教師……先生と生徒、かぁ。
【師匠と弟子と似たようでいて、ちょっと違う関係性だよな】
「ぷっ……アッハハハ、ビックリだな！！ 何を言い出すかと思えば、このご時世に“ねばならぬ”のド根性精神論かい！？」
「これがオレのやり方だ。いいか、ツナ。死ぬ気で戦ってんのはお前だけじゃねぇ……ユニもお前たちを平和な過去に帰すために命を捧げるつもりなんだぞ」
「リボーンおじさま…」
おしゃぶりたちを抱えなおしたユニがリボーンくんを凝視する。
一瞬だけ、私とも目が合う。
「アルコバレーノを復活させるのは、大空のユニの力をもってしても簡単なことじゃねぇ。おしゃぶりから全身全霊をかけた“命の炎”を燃やす必要だあるだろう。それには肉体の消滅……すなわち死の危険を伴う筈だ…」
「え？ そうだったの？」
「なっ、命って…」
「「ユニちゃん！！」」
あ、ハルの声が聞こえた。
【シスコンめ…】
それは私にとっては褒め言葉だから。
マシマロ野郎は軽い反応しやがって……まったく、キミは原作同様、この世界をゲームの世界だとしか認識できないみたいだな。
「おじさま……それを知って…」
「あたりめーだ。それくらいの見当はつく。お前は死んだばーちゃんのルーチェにそっくりだからな」
「……(ユキお姉さまはご存じでなかったのかも……だって、もしも知っていたら再会していた時点で反対されていただろうし…。きっと、私と同じく未来予知できるユキお姉さまでも、私が命をかける未来は見ていないんだわ……よかった。だって、これが…………私の、
さぁて。
【体はもういいのか？】
うん、問題ないよ。視界も明瞭だし、頭もすっきりしてる。
それに、もう決めたことだ。
「ふーん。そんなバカげたこと、ますますやめさせなきゃね。ユニチャンの命は僕のためにあるんだもん♪」
『違う。ユニの命は、他の誰でもないユニ自身のものだよ』
体を支えてくれていたスクアーロの腕をゆっくりと解き、立ち上がってユニに笑む。
「ユキお姉さま……！」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
