第178話 どっちも素直じゃない ページ43
【つーか、日本に帰る前にヴァリアーには寄って行かないのか？】
いっ…………行かない！！
【エッ？？ 破局寸前とはいえ、恋人より弟子たちに会いに行くのか？ ここは彼女が生死不明になって心配で心配でたまらないだろう恋人のところに行くのがフツーじゃね？】
こ、ここ恋人だし知り合ったのもスクアーロの方が長いけど、可愛いおチビさんたちと雪那が優先に決まってるでしょ！
……XANXUSくんの憤怒の炎を想像すると今にも溶けそうでコワイけど。
【ほんっとユキは色気のない奴だよなぁ。よくスペルビ・スクアーロはこんなのと恋人になる気になったぜ】
だまらっしゃいダメうさ公！ どーせキミなんて恋人いなかったくせに！
【そそそそんなことねーよっっ！！】
そっ、そもそも！ バカ鮫のことは許してないんだからっ！！
◇◇◇
鮫side
その報告が来たのは、未来での記憶を受け取って何日か経った頃だった。
ジャッポーネで行方不明になっていたユキやカスどもは未来の世界に飛ばされ、そこで世界をかけた戦いをしていたらしい。
そして最後の戦いでユキは……っ。
「ユキ……」
リング争奪戦の雨戦で自分の誇りのために死を受け入れようとしたオレ。
それにユキがどれだけ傷ついたのか……本当は、わかっていた筈だったんだがなぁ゛。
XANXUSの剣である自分や、男としての矜持がユキの言葉や態度を拒んでいたんだ…。
歪む視界を義手でない方の手でぐっと覆いつくす。
「……っぐ」
ユキはアルコバレーノの呪いによって、本来の力の3分の1しか使えないとは知っていた。
が、短命の呪いなんて聞いてねぇぞぉ……！
ユキはとんでもなく強いが、あの華奢な体には一体どれだけの重荷が乗せられていたのか……極々たまに切なげな表情を見たことはあった…。
「ありがとう、って……なんなんだぁ……！」
どうしてユキは消える寸前にあんなに嬉しそうに笑って感謝を口にしたんだ。
結界に入る時には未来のオレに、死地に行く人間のツラして振り返ったくせによぉ……！
どの世界線からもユキの存在が消滅したという衝撃的な事実に頭の中がごちゃごちゃして、胸が詰まって苦しくなる。
喧嘩別れのままでいた数日前の自分を斬り刻んでやりたい。
「失礼いたします！ スクアーロ様、本部から至急の報告が！」
「……なんだぁ」
仕事だ、となんとか切り替えて扉を開ける。
「監視していた白蘭が何者かに連れ去られた、とのことです！」
「だとぉ！？」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
