第177話 タクシー代わり ページ42
「……うん、これはユキ君の勝ちだね」
「なっ、いいのかバミューダ！？」
契約書をちいさな手でくるくる巻き取り、ため息をついてバミュたんが頷く。
「未来であろうとなんであろうと、この契約書は間違いなく僕たち復讐者が作成したものだ。達成条件をクリアしたユキ君を前にしてそれを撤回するなんてできないからね」
『納得してくれてよかったー。もし撤回されたらここで盛大に暴れようと思ってたんだ』
「「ヒィイイ！！」」
「な、なにィっ！！？」
そうはならなくてよかったね、とニッコリしてやるとイェーガー君とキョンちゃん'sが後ずさった。
ビビりすぎじゃね？
【至って正常な反応だと思うが】
「あッ」
イェーガー君がバイブレーションみたいにブルブル震えだした。
視線でなにやらバミュたんに訴えているらしいが、バミュたんの頭にはハテナが浮かんでいて意思の疎通がまったくできていない。
「み……三浦ユキ…」
『なに？』
じりじりと更に後退しながら恐る恐る口を開くイェーガー君。
「さ、先程……六道骸たちの所在を確認し……」
『うん？』
「ヒッ……一部の復讐者が……れ、連行しに……行った、の、だが……」
「そういえばそうだったね」
「「(緊張感ガナイゾ、バミューダ！！)」」
なるほど、おチビさんたちと暮らしていた場所には幻術をかけていたけど、私が未来に行ってしまったために元々弱まっていた幻術が完全に解けて見つかってしまったのか。
『別に怒ってないよ』
「「「ほっ……」」」
『ああ、でも、突然復讐者が来ておチビさんたちは驚いているだろうなぁ……ジャッポーネまで私たちを送ってくれるよね』
タクシーと飛行機代も浮くし、何よりもすぐに日本に帰れるし、我ながらいい思いつきだ。
【復讐者をタクシー代わりにするとかどんな神経してんだ…】
「うん、いいよ」
「「「ナ、ナンダッテーー！！？」」」
イェーガー君は書類がなんとかって言って、その場にいた二人のキョンちゃんに送ってもらうことになったよ！
「エッ？ なんて？ ユキ様、今なんて言ったの？」
『だから、タクシー代わりにこの二人を使ってジャッポーネに行くんだってば』
「えぇーー！？ 聞き間違いじゃなかったんだネ！！」
「……なんでユキちゃんってマフィアに恐れられる復讐者に怖がられてるんだろうね」
「……ユキお姉ちゃんだから仕方ないよ」
「「生贄ニサレタ……ッ！！」」
『ん？ なんか文句でも？』
「「ナンデモナイデス！！」」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
