第173話 別の人間 ページ38
『たっだいま〜、真美ちゃん！』
「おかえり、ユキお姉ちゃん。ミドゥーザも」
ぶすっとした顔も可愛いよ、真美ちゃん！
ミドゥーザの前に乗っている白蘭を見て口をへの字に曲げるけど、嫌とは言わないところに成長したんだなと感じる。
「やっ、僕は白蘭だよ。よろしくね、って知ってるかな？」
「……未来で何があったのかは知ってるし、どんなヤツかっていうのもなんとなく自分の中でイメージしてる…………でも、それはあの世界の白蘭だから」
「！」
「根本は同じかもしれないけど、あたしの前にいるあんたはあたしが見た未来での白蘭とはまた別の人間なんだと思ってる。だから……な、仲良くしてあげてもいいけどっ？」
真美ちゃんったらもう……ツンデレ乙。
【見事なブーメラン乙】
わ、私はツンデレじゃないっ！！
「うん、仲良くしようね♪」
そう、真美ちゃんの言う通り。
未来からの記憶をもとに、世界にとっての危険人物だからボンゴレが白蘭を監視していたことは悪ではない、とするのは間違っていると思うんだ。
そんな数多の未来の中には、白蘭が能力に目覚めたとしても世界征服に走らないパラレルワールドも存在する筈だ。
可能性はどこまでいっても可能性だけど、完全なる否定は誰にもできない。
白蘭がこれからどんな人間になっていくにせよ、未来で見た白蘭像を現在の白蘭に当てはめるのは……それは違うだろってこと。
実際、ここにいる白蘭は未来の自分の意識を受け継いではいるものの、その思考は未来のマシマロ野郎とは異なる。
「ね、ねぇユキ様、まさか僕ってずっと白蘭と相乗りするワケ？」
『無理。視界の毒だからずっとはやめて』
「「ひどい！」」
ま、もしこの世界の未来で白蘭がまた暴走したら私がちゃーんとコテンパンにして止めてやるよ。
真美ちゃんを私の前に乗せ、彼女が乗っていた馬くんに白蘭が乗って再び駆けだす。
『まずはジッリョネロに馬くんたちを返しに行こう』
「そしたらジャッポーネに行くの？」
『いや、もう一つ用がある。復讐者のところに顔出しに行くんだけど、キミたちもついて来る？』
「「エッ」」
目玉落ちそうだよ、ミドゥーザと白蘭。
「ハァッ！！？！
「……アハ、ヤバイ子について来ちゃったかな？」
「ヴィンディチェってなぁに？」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
