第170話 テンション高めでいくよ☆ ページ35
これにてアリアによるお説教は終了しました。ほっ…。
「ねぇアリアさん、僕たちの体ってもう雪の者の体じゃなくなった？」
「そうね……」
じっ、と私とミドゥーザを交互に眺めたアリアは破顔する。
「ええ！ 熱も下がっているし、これで完全に雪の者になる前の体を取り戻したようね！ きっと呪いもなくなっているんじゃないかしら」
『……うん、そうみたい。体がとっても軽いよ』
自分のことのように心底喜んでくれるアリアに、私の頬も緩む。
それじゃ、そろそろ白蘭を迎えに行くかぁ……っと、その前に。
『真美ちゃん、私たちは多少の寄り道はするけれど最終的に日本に帰るんだ……一緒に来る？』
「えっ……で、でも、骸お兄ちゃんたちみたいに独り立ちするのは危ないって……だからアリアさんのところに預けられたんじゃ……？」
いつD・スペードが古里真美の生存を嗅ぎつけるかわからなかったからね。
それに、雪の者として世界に使える力を制限されている身では完全に真美ちゃんを守り切れる確率が低かったからというのもある。
でも、雪の者でなくなり、思うがままに力をふるえるようになったからまったく問題ないね！
ナスビに遅れは取りません〜。
【ナスビ言うのやめたげて！ あれでもオレの弟子だから！】
ユニと私とをチラチラ見ては眉間にしわを寄せる真美ちゃん。
そんな彼女の手を、更にちいさな手がきゅっと握る。
「真美の好きにしていいのよ」
「ユニ」
「ここで今まで通り私といてもユキお姉さまは遊びに来てくださるから会えるし、真美がユキお姉さまとジャッポーネに行ってしまっても私に会いに来てくれるでしょう？」
「あっ、あたりまえだよ！」
ユニの手を握り返し、群青色を見つめ返す真美ちゃんは一度瞼を下ろす。
「……決めた！」
ピジョンブラッドルビーが煌めく。
「あたし、ユキお姉ちゃんと一緒に行く！ ユニ、絶対に絶対に会いに来るからねっ！！」
「うん、待ってる」
笑い合う姿は、未来での光景とまったく変わりなかった。
◇◇◇
という訳で、私・ミドゥーザ・真美ちゃんの三人で海に来てるぜ！
ジッリョネロの馬に乗ってね！
「なんで馬……？」
「まぁ、乗れるけど…」
『囚われの姫をカッ攫うのは黒馬の王子様って相場が決まってるからだよ』
「「なんか違くない？」」
馬くんたちは後でちゃんと返すよ！
【テンション高くね？】
ボンゴレの反応が楽しみでさっ！
【それ完全に嫌がらせのテンションじゃねーか】
第171話 フツーじゃない→←第169話 お薬だしておきますね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「リボーン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
