第165話 いっぱんぴーぽーとは…？ ページ30
私とミドゥーザはお互いに“氷の目”がなくなっていることを確認しているし、それぞれアリアとユニの短命の呪いを引き継いでから感じていた体の重みや不調もすっかりなくなっている。
これは……雪の者から念願のいっぱんぴーぽーに戻り、全力を出せないという呪いも解かれたんじゃね？
という訳で、この空間をブッ壊すついでに全力の全力を出してみよーぜ！
【あああ……ヤバイことになる、絶対にヤバイことになる。ユキの脳内にいるから安全な筈なのに精神的に安全を感じられねぇ！！】
「全力かぁ……何年振りだろ？ うわっ、ワクワクしてきたヨ〜！」
『11歳でアルコバレーノになって以来、私も全力なんて出したことないから楽しみ！』
よっし、やるか！
「いくヨ、血翔！！」
『せぇぇい……』
ミドゥーザは血翔を、私は右腕を天に向かって引き絞り、
「はぁあああッッ！！！！！」
『やあぁあああッッ！！！！！』
雪降り積もる大地を力強く穿つ。
ドゴォ……バキッ、バキッ…………ゴゴゴゴッ！！！
白銀の大地に亀裂が走り、一旦鎮まったかと思えば地響きが生まれ……そして
「おお〜、崩れていくヨ」
私たちの破壊の一撃が崩したのは何も地面だけじゃなかったようで、白に染まる空間も崩壊の予兆を見せている。
【うわぁ。空間が崩壊するってなんだよ……おまえらヤバすぎィ！！】
はっはっは！ ユキちゃんを一つの空間に留めておこうなんて無理な話なんだよ！ わかったか世界この野郎！！
空も地も下へ向かって落ちていく。
その流れには逆らわず、邪魔な地面の一部を蹴り壊しながら私たちも下へ下へと進んでいく。
『おっ、次は宇宙みたいな空間か』
雪降る空間の下は宇宙モドキの空間になっていた。
この空間にいる気がするんだよね、勘だけど。
『ん！ いたいた』
やっぱりマシマロ野郎はここにいた。
ぼうっとした顔つきでどこを見るともなしに膝を抱えて空間に浮いている。
『迎えに来てやったよ、マシマロ野郎』
心の中で言いなれてるからつい出ちゃった。
「マシマロ野郎って……フフ、それってもしかしなくても僕のこと？ ユキチャン」
『そうだよ』
「やっほー、僕もいるヨ」
「ミドゥーザクンだ。二人も死んじゃったからここに来たの？」
「それが違うんだよネ。僕らはココとは別の空間にいたんだけど、ブッ壊してきたんだ〜……白蘭、アンタに言いたいことがあったからさ」
第166話 トモダチになろう→←第164話 平和的解決とかムリ
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
