第161話 平和な過去へ帰ろう ページ26
アリアの短命の呪いは既にユニに移行されているため、復活したアリアはその命の上限に悩むことはない。
同じくユニの呪いもミドゥーザによって凍らせられている。
つまりアリアとユニはマフィアやアルコバレーノという柵はあるものの、以前より遥かに自由に生きられる。
思い描くことさえできなかった輝く未来を、ユキとミドゥーザは与えてくれた……ユニの感謝の念は尽きない。
「……でもまた白蘭みたいな奴が出てきてマーレリングを使いだしたらどうしよう…」
「それを防ぐためにユキは命をかけたんだ」
「え！？」
「ユキさんはユニの大空のおしゃぶりに宿した二人分の“命の炎”を、復活した我らアルコバレーノ全員の最大奥義により永久発火させ、過去の……つまり、あなたの時代のマーレリングを永遠に封印させるつもりです」
「ユキはユニにもやらせるつもりはなかったみたいだけど、どうするんだい？」
「やりますっ！！」
マーモンの問いかけに、強い意志をもってユニが答える。
「えっ！？ で、でもユニのおしゃぶりは凍ってるし……そっ、それに、ユキさんは大空のおしゃぶりはもう機能しないって……！」
「おしゃぶりが凍っているのは私の短命の呪いがなくなった証であって、機能しないわけではないんです。なので、ユキお姉さまが白蘭に言っていたことは嘘です」
「んなっ！？ じゃあ、ユキさんってばあの状況で白蘭にハッタリかましたってこと！？」
驚いているのはツナだけではなかった。
「……状況が状況だったし、真剣な顔には違いなかったからオレたちも騙された…」
「大空のおしゃぶりが空席になっても雪の者の力がそれを補填する、という説明も理にかなっていましたからね……久しぶりに師匠の術士らしい部分を垣間見た気分ですよ」
千種と骸は疲れた顔をして溜息をついている。
「ユキお姉さまに託されたことを必ずやり遂げて、みなさんを平和な過去へ帰しましょう。ご協力お願いします、おじさま方！」
「言われるまでもねーぜ、コラ！」
「はい、勿論ですよ」
「ユキに頼むって言われたからね」
「ふん。三浦ユキには借りを返さなくてはならないからな」
「オレ様にまかせとけっ！」
「(ミドゥーザ、ユキさん……ありがとう)」
吸い込まれるような晴れ渡る青空を仰ぎ、ツナはあふれる感謝を胸中で口にした。
「さあ！ 今度は君たちの願いを叶える番だよ！」
「正一くん……あっ、そっか……！」
みんなで過去へ帰ろう！！！
第162話 ネックレスと赫灼→←第160話 ユニへ、とっておきのプレゼント
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
