第157話 消滅 ページ22
No side
ユキとミドゥーザ、二人でおしゃぶりたちを持ち、全身から大量の大空の炎を放出してそれらに注ぎ込む。
チラチラと結界の外を見ていたミドゥーザは肩をすくめ、何事かをユキに囁く。
それに目を見開いたユキは、ミドゥーザに手を差し伸べて以来まったく振り向きもしなかった結界の外へ体を向け…
『ありがとう』
心からの感謝を込め、少しばかり幼げな満面の笑みを浮かべる。
真白い星状六花の浮かぶアイスブルーが炎に照らされ煌めく。
ボウッ！！！
一際大きな炎が注がれ、服飾品とおしゃぶりたちを残してユキとミドゥーザは姿を消した。
太刀と棍棒もなくなっている。
同時に降っていた雪がやみ、ふわりと舞い飛んできた雪の結晶がスクアーロの眦に止まって頬を滑り落ちる。
「ミドゥーザ！！ ユキ！！」
呆然とする白蘭をよそに、すぐさま二人がいた所へ降り立ったツナがユキの身につけていた雪のおしゃぶりに手を伸ばそうとするものの、
ピキッ……パリンッ…
「！！？」
雪のおしゃぶり・ボンゴレリング・マーレリング、そしてアルジェ・レーグ・雪クラゲの匣……つまり雪属性に関するものがすべて凍りつき、砕け散った。
最後に残ったのは、確かにそこにユキとミドゥーザがいたことを証明する服と、ヴァリアーによるクーデター“ゆりかご”の前にスクアーロがユキに渡したアイスブルーダイヤモンドのネックレスだけ。
「そんな……なんで…」
「……ユキお姉さまたち雪の者しか雪属性を持っていません。そして今、この世界にしかいない最後の雪の者であるお二人が消えたことで、必然的に雪属性も消滅したのだと……っ」
ぼろぼろと止まらぬ涙がユニの目から零れ落ちる。
過去の二人が消えたということは未来の二人も存在しないことになった。
それに雪の者がいるのはこの世界だけ……つまり、もうどこの世界線にもユキとミドゥーザは存在しない。
「ねぇ、ちょっと……何してくれてんのさ？ ユニチャンはもう使えないから代わりにユキチャンを捕まえられればそれで良かったのに…。トゥリニセッテを覚醒させ、時空を超えた覇者になる僕の夢が……すべて台無しになっちゃったよ…。この意味が……わかっているのか！！！」
怒りを滾らせる白蘭だが、ツナの怒りはそれ以上のもの。
その体から迸る炎が白蘭を退ける。
「誰がユキを殺したと思っているんだ…。お前がこんな世界にしたからミドゥーザは……ユキは……死んだんだっ！！」
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» うぅっ、温かいお言葉をありがとうございます! 最後まで面白おかしく、ハチャメチャなユキちゃんをお送りしますね♪ (2019年6月13日 23時) (
レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - もしPart13になっても応援してます!! いつも面白い話を書いてくれてありがとうございます♪ (2019年6月13日 21時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - part12で収まるかな……ダメそうな、気が、する。うわぁああ、ここまでついて来てくれた皆様ありがとうございます!!! 先に謝っておきますね!!! ごめんなさーい!!!! (2019年6月13日 18時) (レス) id: 125a99d5bb (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! そのお言葉が何よりも活力になります、頑張りますね! 本編は私の力不足で未来編にて終了しますが、代理戦争編などちょこちょこ番外編で取り上げるのでお時間ありましたらお付き合いくださいね。 (2019年5月25日 22時) (レス) id: 2fcd0a6579 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉シリーズ面白いです！ 未来編で終わるのが少し寂しいです(｡>__<｡) 更新楽しみにしてます！！ ハル姉大好きです！ (2019年5月25日 22時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月25日 21時
