第54話 未来と過去からのおくりもの ページ9
《って、僕らがミルフィオーレを見つけやすくなったってことは、僕らも見つかりやすくなったってことじゃ……？》
『…………はっはっはっは！』
《笑いごとじゃないですよッ！！》
そこは指揮官殿に任せるよ☆
【かわいそうにな、入江正一】
こっちはこっちで黒兎が来たことだしね。
「ミドゥーザ。我らは同志だと思っていたのだが……ああ、やはりこの世は我に試練を与えるのだな……」
「誰がアンタらと同志だっつーの。冗談も程々にしてほしいよネ。さて、」
ベネチアンマスクを地に叩きつけたミドゥーザはそう吐き捨て、私に向き直る。
「ユキ様、未来のアンタが入江正一と共同で例の白い装置を作ったのは、自分の手でもう一つ作るためだったって聞いたヨ。」
『は？』
……待って。
入江がボンゴレファミリーのために製作したのなら、私は…………まさか、
「製作者であるユキ様しか知らない場所に隠したみたいだけど……うん、心当たりがあるみたいだネ。」
未来に飛んだ時の小屋のことだろう。
【だから厳重に小屋全体に幻術がかけられていたんだな】
「10年前の僕には手がかかるだろうけど、よろしくネ！」
ボフンッ！！
ニッと口角を上げ、しゅばっと敬礼したミドゥーザは白煙に包まれた。
「げほっ、こほっ……ちょっと、じっちゃん、なんのつも……り…………え！！？」
はぁ……未来の私はどういう意図があって10年前のミドゥーザを呼び寄せようとしたんだか。
これじゃあ助っ人じゃないじゃんか。
◇◇◇
――10年前、タルボの家。
「ミドゥーザ、これとこれを持つのじゃ。そうそう、もちろん
「へっ？ 指輪に……これってオネーサンの刀じゃ……」
「うむ、準備はできたようじゃな。それでは行って参れ！」
至極楽しそうなタルボが構えるのは10年バズーカ。
「あ！？ バズーカ！？ 行くってどういう……！！」
ボフンッ！！
「ほっほっほ……ジッリョネロのボスからの頼み事はこれでよかったかの。果たして未来で何をなしてくるのか……ほっほっほ、楽しみじゃのう！」
◇◇◇
「何ここ！？ なんでオネーサンがいるのかナ！？」
過去からやって来たミドゥーザの瞳は幻術が解けていて、氷の目が丸見えになっている。
『簡単に説明するね。ここは10年後で、今は戦争中、そこの黒いのと私とキミとで三つ巴の戦いをする予定、OK？』
「……理解はしたヨ。」
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
