第52話 戦闘開始！ ページ7
【よーし、まずは忘れ物がないか確認しないとな！ 通信機持ったか】
うん、一応つけてるよ。
【レーグとアルジェの匣持ったか】
勿論！ 相棒たちを忘れる訳がないよ。
【敵から奪ったリングの袋は持ったか】
奪ったんじゃなくて拝借してんの。ちゃんと持ったよ。
【よぉーし、じゃあ今のおまえの装備言ってみろ】
パンツスーツにボンゴレリング、おしゃぶり、ヒールだけど何かあった？
【ガチの戦闘にヒール履いてくる奴があるかァ！！】
うるさい奴だよまったく。
脳内でのお喋りにも飽きて、丁度このビル群の真ん中あたりに差し掛かった頃。
《ユキさん！ 金属反応だ！》
コツリ、足音が一つ。
「おっ、黒兎より先に見つけたヨ、オネーサン♪」
ビルの角から現れたのはベネチアンマスクをつけたミルフィオーレの"雪の者"。
ふぅん、棍棒を扱うのか…
【……ん？】
お互いの距離はおよそ3メートルといったところ。
使い捨てのリングを指に嵌め、両足に雷の炎を纏わせる。
《なっ、ユキ殿は武器もなしに……！？》
《バジルお兄ちゃん、お母さんなら大丈夫だよ！》
私と彼の双方がニヤリと口元を歪ませ、予備動作もなしにぶつかり合う。
ギィィン！！！
耳が可笑しくなるような音が響く。
いくら私が雷属性の特性である硬化を十二分に発揮しているからといって……様子見にしては容赦ないね、彼。
【おいユキ……まさかコイツ……！】
なんだ、やっと気づいたの。
『どれだけ強くなったのか……確かめてあげる。』
「ふふん、驚かないでよネ！」
《ん〜？》
《びゃくらん、アイツとユキって知り合いなの？》
《あ"？ 誰だぁ、あのカスは》
《なんだかお母さん、楽しそうな顔してるね》
押し返す脚の力は少しも弱めないまま、今度は酷氷の炎で刀を"造形"して雷の炎を纏わせる。
彼は私の意図を読み取り、棍棒と脚から、次は棍棒と刀とが力任せに交差する。
ガァァアン！！！
互いに力任せに叩きつけたことによる反動で後ろのビルへと飛び退き、足場にした窓ガラスをおもいっきり蹴る。
『いっくよー！ ――――
「――――
緑色の火花が飛び散り、辺りを白煙が満たす。
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
