第82話 いつまで経っても ページ37
しっかし、まぁ、所詮は氷だからと徐々に壊され、依然としてマシマロ野郎はこちらに迫りつつある。
「誰が相手だろうと、僕を止めることはできないよ！」
シュワアアァ…
待ってたよ、おチビさん。
「あっ」
「この感じ……！」
クロームちゃんの三叉槍が霧となり、有幻覚のおチビさんが姿を現す。
「クフフフフ……それはどうでしょうかねぇ……僕に限って」
「！！」
「む……骸ーー！！？」
「骸さんの……有幻覚…」
変わらないなぁ……そのナッポーヘアー。なんか尻尾ついてるけど。
【もっとなんか言うことねーのかよ！！ 弟子の10年後だぜ！？】
ん〜……じゃ、10年でどれだけ幻術の力が向上したのか見させてもらおうかな。
「あれれ？」
おチビさんの三叉槍と大空の炎を灯したマシマロ野郎の拳とがぶつかり合う。
「クフフフ」
六道眼の数字が“六”から“一”に切り替わり、マシマロ野郎の足元から物凄い勢いで蓮の絡みつく火柱が立ち昇る。
「ひいい！ スゲーー！！」
『ふふ。これまた随分と腕を上げたね、おチビさん』
眼の力に驕ることなく、振り回されることなく、完全に制御して強力な幻術が展開できている。
キョンちゃん'sに拘束されてないから力が有り余っているのかもね。
あっ、みんなキョンちゃん'sって誰だか覚えてる？ 服装趣味のわっるーいバミューダくんを筆頭とする復讐者のことだよ！
【悪口はやめなさい！】
「先日ぶりですね、師匠。随分と強引な脱出劇でしたが、お陰で大きな損失なく戻れましたよ。それと……僕もいい大人ですからね、もうおチビさん呼びは卒業させてくださいっ！」
『いつまで経ってもキミは私の可愛いおチビさんだよ』
「しっ、師匠っ！」
「(骸が照れてるゥーー！！？)」
照れるな、照れるな。マシマロ野郎の前だぞ？
「そ、そして……お久しぶりです、沢田綱吉」
「か、髪が伸びてる、ってことは……10年後の骸！？」
焼いたマシュマロって美味しいけど、今の目の前のコレは遠慮したいわ。
【頼むから真面目に戦況を把握してくれッ！】
「骸クンったら懲りないなぁ♪」
「嘘っ…」
「おいおい、骸兄の幻術が…」
「き、効いてない…！？」
本体じゃないからっていうのもあるけど……やっぱり強敵だよなぁ、こいつ。
【おっ、ユキが強敵と認めるとはな…】
まぁ、ユキちゃんの敵じゃないけどね☆
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
