第78話 雪の者とは ページ33
「ボンゴレリングは貴方のものではありません。おしゃぶりはアルコバレーノのもの、ボンゴレリングはボンゴレファミリーのもの……それは真理です。なのに貴方はトゥリニセッテを手っ取り早く安全に手に入れるために無理矢理チョイスを開催し、トゥリニセッテを賞品にしました」
淡々と事実を述べるユニ。
「私の魂がある限り、トゥリニセッテの一角を担う大空のアルコバレーノとしてそれは許しません」
ユニは一度言葉を切り、未だ体調不良の治まらない私とその後ろに控えるミドゥーザへ目を向ける。
「そしてもう一つ。雪のおしゃぶりと二つのリングは、本来トゥリニセッテに属さないものです…」
「え！？」
マグロだけじゃない、この場にいる大半の人間が驚くのも無理はない。
まぁ、
「……雪の者はその氷の目を供給源として無尽蔵の炎を有しています。アルコバレーノであるユキお姉さまは人の身には余るその炎の3分の2を、アルコバレーノではないものの雪の者であるミドゥーザさんは3分の1を常に世界に搾取され続けています。つまり、おしゃぶり・ボンゴレリング・マーレリングの本来のトゥリニセッテで賄いきれない分を背負わされているのです」
「な、んだよ……それ、そんなの…！」
「お、お母さん…」
ま、要は使い潰され、使えなくなったらポイ捨てして次の奴を使う、世界にとって体のいい道具って訳だ。
生きながら生命源である命の炎を搾取され続ける、まさに人柱。
ついでに言えば、雪のアルコバレーノはそれに加えて短命の呪いもかけられてる。
アリアは嘆き悲しんでくれたけど、自分だっておんなじなのに優しい人だよ、本当。
「ネヴェリータ・ディティーマファミリーは賞品として氷の目を欲しましたが、私の母アリアとユキお姉さまの盟約が続く限り、これを許しません。ユキお姉さまと共に行くことを決めたミドゥーザさんにもそれは適用されます」
アリアと三浦ユキの盟約――――
「すなわち、トゥリニセッテ争奪戦は認めません。チョイスは無効とします！！！」
うん、いい気迫だ。
「むっ、無効！！」
「って…！」
「ボンゴレリングと氷の目を渡さなくていいです！」
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
