第75話 狙撃 ページ30
「このカスガキがぁあ゛…！！！ カッ捌くゥウ！！！」
うわ、スクアーロったら額の血管ブチ切れそうになってる。
「今回ばかりはくそ親父に同意。たたっ斬るぞ」
うわ、雪那ったら抜刀して真顔になってる。
【つーか、ミドゥーザ言う「惚れた」って恋愛的な意味じゃないだろ。こいつに惚れる物好きはスペルビ・スクアーロしかいねぇって】
うさ公？ 凍らせるね？
【ひぇっ！ 優しく言われるのが逆に怖ェ！】
「違う違う。惚れたってのは、ユキ様の人柄にってことだヨ。てなワケで、ごめんネ白蘭」
「あーあー、ミドゥーザクンにまでフラれちゃったかぁ」
ん？ 見かけないと思ったら……フフ、キミこそが悪い子だな？
【おまえ、いま絶対にわっっるい顔してるだろ！ つーか何！？】
キュィィインッッ！！！！
「狙撃だと…！」
「ユキィ！！」
あらま、マシマロ野郎も驚いてるってことはネヴェリータが勝手したんだな。
『“造形”』
酷氷の炎による“造形”で瞬時に拳銃を造り、
パキィンッ
私への狙撃弾を相殺。
「なッ、んだと！？」
『少しでも動いたらバン！ だよ』
背後に迫ったパン野郎にそのままの流れで振り向いて額に拳銃を突き付ける。
「ミドゥーザさんっ！！」
ユニの悲鳴に横を見れば、ミドゥーザは回避できなかったらしく、心臓を撃ち抜かれて倒れ伏している。
「おいっ、嘘だろ…」
『嘘ではないけど、心配はいらないよ雪那』
「え？」
『そろそろ起きろ、ミドゥーザ』
ミドゥーザの体から大量の晴の炎が噴き出す。
「イタタッ……やっぱ死ぬのはイイ気分じゃないネ。痛いしサ」
「ええーー！！？ この人も不死身ぃ！？」
「いったい何人の不死身がいるのだ！？」
「ぞ、ゾンビ……ぐぴゃ」
「あっ、ランボさんが気絶しちゃった…」
お子様には刺激が強かったみたいだ。
「あっはっは、ゾンビじゃないヨ？」
『……と、まぁ、こういう訳で、雪の者同士の戦闘にキミたちは立ち入り無用だったんだ。おわかり？』
「何しろ僕たち、本物の不死身だからネ！」
不意打ちの狙撃をお見舞いしてくれたのはトカゲくんだな？
お返しをあげるね☆
『ミドゥーザ、交代だ』
「無茶言うな〜、まったくサ！」
パン野郎を抑え込んでおくのを交代し、“造形”によって今度はスナイパーライフルを造り、およそ700ヤード離れた地点にいるトカゲくんに発砲する。
「ハ、ハハ……冗談だろう」
残念、冗談なんかじゃない。
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
