第61話 幻騎士救済ルート？ ページ16
山本武 side
ミルフィオーレとの決戦の場、チョイス。
そこでメローネ基地の時のリベンジを果たすべく、幻騎士と相対したオレは幻術+剣術の戦略を打ち破ることに成功した。
「時雨蒼燕流ーー攻式八の型、篠突く雨！！！」
地に倒れ伏し、身に纏った幻術の解けかかった幻騎士が問いかけてくる。
「何故だ……ボンゴレといい貴様といい、何故トドメをささない…」
「オレ達は人殺しじゃねーからな。」
そりゃ今回はオレも思うところがあって全力でやったけどな！
「後悔するな……オレは白蘭様のためにいずれ必ず目的は遂行する。」
「ああ、望むところだ。」
真剣勝負ならいつだって受けて立つぜ、幻騎士！
ひとまずケリのついた結果に、少し肩の力が抜けた気がすんなー。
「この炎……雲属性の桔梗の葉！？」
幻騎士が通信機越しに桔梗と話していたかと思うと、その体から草が生え出した。
幻覚でもない……なんだよコレ！？
《武くん、チョイス前に渡した匣を開いて、その刀ですぐに幻騎士を斬れ！》
「えっ？」
突然ユキさんと通話が繋がったと思ったらよく分からないことを言われ、不思議に思う。
どういうことっすか？ そう聞く前に再び、今度は切羽詰まった声で言われる。
《っ早く！ 彼には簡単に死んでもらっちゃ困る！》
よく分かんねぇけど…
「分かった！！」
雨の炎をユキさんから預かっていた匣へ注入すると、出てきたのはオレの背丈とそう変わらない大剣だった。
それになんとなく刀が熱を持っているような……って、んなこと考えてる場合じゃないよなっ！
「ぐああっ！！ 白蘭様がオレを殺すはずがない！！ 桔梗！！ 謀ったな！！」
「幻騎士！！ いくぞ……！！」
「き、貴様、何を……！？」
何を考えるでもなく、それこそ素振りをするかのような心地で大剣を幻騎士へ振り下ろした。
ザンッ……！
「！！？」
シュウウゥ……
《んん〜……？》
《山本武は一体何を……？ 》
《なっ！？ 山本殿が幻騎士を、斬った……！？》
《いや……それにしては様子が……》
《あっ！ 見て、お兄ちゃん！》
《！！》
斬った幻騎士の体から植物の姿は消え、残ったのは自身の身に何が起こったのか分からず呆然となった幻騎士自身だった。
第62話 いいえ、土下座ルートです。→←第60話 黒兎の修羅開匣
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
