第87話 デレた顔 ページ42
鮫side
少しばかり幼げな笑みを残し、ユキは黒兎とミドゥーザとかいう男の戦闘へ突っ込んで行った。
……この時代のユキが帰ってきたら、あの男との関係を聞かないとなぁ゛？
「オ、オレたちも急いでユニを地下のボンゴレアジトへ連れて行こうか…」
ったく、そういえば10年前はこんなおどおどした風だったか…
「通信室を貸せ！ クソボスに報告して救援を頼む」
主力戦の残党がどうのと言ってきても関係ねぇ、緊急事態だからなぁ！！
「行こっ、お父さん！」
「お゛う」
無邪気に笑って右手を引っ張る雪華。
我が娘ながら目に入れても痛くねぇ可愛さだぜぇ。
「お兄ちゃんもっ！」
はい、と手を掴まれた雪那とオレで雪華を挟んでアジトへと足を向ける。
「デレた顔してんなぁ゛、雪那！！」
「はぁ！？ クソ親父に言われたくねぇよ！！」
「グエッ」
◇◇◇
「チョイスは負けたぁ゛！ んでもって助けを求めてきた大空のアルコバレーノ・ユニを連れて逃走中だあ、人手がいる、救援を寄越せえ゛！！」
「救援ん〜？」
「そぉだぁ！！」
イタリアとの通信に出たのはルッスーリアの奴だ。
「腕の立つ奴をすぐに日本へ送れぇ！！」
「そんなこと急に言われてもーーん…」
急だぁ？ ナメたこと言ってんじゃねぇえ！！
「敵の主力がこの並盛に集まって来てんだぞぉ！！」
「それはとってもソソる話だけど……ヴァリアーは今、各地で行われたミルフィオーレとの戦いの後始末やら残党狩りでてんてこまいなのよ」
「んなの後回しにしろぉ！！」
緊急事態だっつってんだろぉがあ！！
つーか、
「フランはどーした！！ 奴の幻術は必要だぁ！！」
「フラン……？ えーっと、あの子たしか女の所へ行くって言ってたわねぇ」
「女だぁ！！？」
「うるっっっせぇええええ！！！ こンっのクソ親父が！！」
「あら〜ん、雪那くんに雪華ちゃんじゃな〜い！」
てめぇも十分うるせぇぞぉ、雪那。
もう少しで抜刀しそうなところを雪華に抑えられている。
う゛む。雪華の頭を撫でておく。
「名前はなんて言ったかしら……たしかダブリュー・ダ…」
「あんのクソガキィ……！ いいから連れてこぉい！！」
「…あら？」
ザザッと画面が砂嵐状態となり、ブツッと通信が途切れる。
「う゛お゛ぉい！ ルッス！ どぉしたぁ！？」
「……まさか！」
「敵襲かも！！ お父さん、お兄ちゃん！」
雪華の予想と同時にアジト中に警報音が響き渡る。
「来やがったなぁ゛」
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
