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「なんでこいつ、こんなにデブなの? なんか臭いし!!」




綺麗な顔を意地悪そうに歪めて笑う、すらりとした女の子、佐藤Aちゃん。




「あんたなんかクラスにいらないよ!! まずはその体型直してきな!!」



この子にそんな言い訳したって、解決するわけじゃないよね。




「申し訳、ありません……。私のせいで、貴重な休み時間を費やしてしまって」



両親を責めてはいけない。自分に自信を持っていかないと。そう、Aちゃんのように。




「これからは、少しでもみんなに貢献できるように、がんばるので、きゃっ」




突き飛ばされた。がっしりとした私の体型は、その程度じゃ弾き飛ばされないけど。不意なことで、思わず小さく叫んでしまった。



「なぁに、きゃっ。とかかわいこぶってるの? みんなに貢献? はっ、出来るわけないじゃん。あんたがクラスにいることが、既にみんなにとって損なんだから」



この状況は、クラスメイトのせいでも、先生のせいでも、Aちゃんのせいでも、両親のせいでもない。




私のせいだ。私がいるからだ。






こんなに辛いシチュエーションだけど、不思議と死にたいとは思わない。




きっと、地球のどこかに、私のことを大切にしてくれる人がいるはずだから。





父親がもう少し真面目に働いていたら。母親があのサイトにハマっていなければ。




たらればだけじゃ、解決しない。明日から、少しだけジョギングできるように相談してみようかな。




希望はある。綺麗になった私、自信のついた私をみれば、Aちゃんも自分磨きとか始めるかも。そうしたら、ストレスはたまらないで、仲良くなれるかもしれない。



多分これまでで一番楽しみな未来図。知らず知らずのうちに頬が緩んでいた私を、Aちゃんは気味悪そうに見つめている。怯えたその星屑を散りばめたような瞳をまっすぐ見て、私は未来にむかって勢いよく立ちあがった。






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Type 2.私って美少女。……なの?→←.



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ユウピィ(プロフ) - 面白かったです。あとコメントをチャットのように使うの禁止なんですね。わたしの作品にコメント付く前に知れて良かったです。 (11月7日 0時) (レス) id: c1f9464c72 (このIDを非表示/違反報告)
河原美羽奈(プロフ) - 魔女さん» ありがとうございます……!そのようなことを言われたのが初めてなので正直驚いています。他にもいい作品、たくさんあるはずです。占ツクは侮れないです。ぜひ探していただければ、と思います。 (2019年1月7日 8時) (レス) id: 1e0898c908 (このIDを非表示/違反報告)
河原美羽奈(プロフ) - 飴玉さん» 何かがきっかけで、飴玉さんが変われていたのなら自分も嬉しいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月7日 8時) (レス) id: 1e0898c908 (このIDを非表示/違反報告)
魔女 - 最高傑作です!これ程にも作り込まれた小説をこのサイトで見たのは初めてです。 (2019年1月7日 0時) (レス) id: 0ba778a579 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉 - 筑紫ちゃんが、、、、完全私だ;゚Д゚) (2018年10月8日 17時) (レス) id: aea70470cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河原美羽奈 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月13日 19時

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