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人気のない廊下に連れて来られ足を止めたかと思うと腕を引かれる。
くるりと反転した体。背中を優しく壁にあてがわれる。


私の顔の真横に手を付けるゾムくん。
そしてもう片方の握られたままの腕。彼の手が腕からスルスルと下りて手を包み込まれる。


俗に言う壁ドンの体勢に追い込まれた私は高鳴る鼓動に意識することに精一杯で抵抗することもできない。
……というより抵抗したくないんだと思う。


「…先輩のために開けてあるに決まってるやん。せやのに先輩忘れてって…俺、こんなに先輩のこと…」


しばらく見つめ合った後、私の肩口に顔を埋めるゾムくんはそこで言葉を止める。頬にあたる彼の髪の毛がくすぐったい。


「…いや、これはまたちゃんと言うわ」


そう言い離れるゾムくん。
壁についていた手は離れ私の手を包み込む。無意識に手を握り返してしまうと一瞬目を見開いた彼はすぐに目を伏せる。


「明日仕事終わったらクリスマスデートやからな」


そしてゾムくんは少し頰を赤らめそう言い去っていった。

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有馬(プロフ) - 椋。-リョウ-さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!番外編、気長にお待ちいただけると幸いです(^^) (2020年1月9日 9時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
椋。-リョウ-(プロフ) - ものすごくキュンとして楽しかったです。ゾムさんサイドでもなんでも、また出たら観にきますね!ありがとうございました(*^^*) (2020年1月8日 2時) (レス) id: 3a81e6a90e (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 椋。-リョウ-さん» 明けましておめでとうございます。どうしても入れたくて元から考えていた所に組み込ませていただきました! (2020年1月3日 19時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
椋。-リョウ-(プロフ) - 新年早々の更新、とても嬉しいです。しかもあのマフラーのくだりが入っているとは…!これからも応援しております。 (2020年1月3日 17時) (レス) id: 3a81e6a90e (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 椋。-リョウ-さん» いつもありがとうございます。まだ続きますので暖かく見守ってくださると嬉しいです! (2019年12月27日 8時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月12日 15時

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