隣の伊黒さん。【鬼滅の刃】

かっこいい10 ページ12

「げ、義勇…！？」


「義勇って冨岡さんのこと？いいのよ電話に出ても！むしろ出てほしいくらいだわ！」


「わ、分かった…。」


なんでこんなタイミングで義勇から電話くるかなあ…。

あ、ちょうどいいから義勇に3大イケメンって言われてること言ってやろう。


「あ、もしもし義勇ー？どうしたの？」


『…声が聞きたくなった。ここ最近電話していない。』


「あはっ、彼氏じゃないんだからー。」


義勇は過保護だなあ。別に声聞かなくたって大丈夫だろうに。

そんなに私危なっかしいか？


「あーそうそう、義勇さあ、義勇と実弥くんと伊黒さんが3大イケメンって呼ばれてるの知ってる？」


『…Aにだけかっこいいと思われていればそれでいい。興味がない。』


「冷たいなあもう。まあ、義勇はかっこいいと思うよ！」


『…そうか。』


なんか、画面越しにムフフという笑い声が聞こえてきそうなんだけど…。

そんなに私にかっこいいって言われたのが嬉しかった？


『…そういえば、Aはなぜ伊黒を知っている？』


「ん？お隣さんなの。」


『…伊黒の、隣の家に？』


そう言って、義勇は黙り始めた。

え、伊黒さんの隣の家だとなにか不都合でもあったの？

も、もしや義勇、伊黒さんのこと大好きなのか！？知り合いが伊黒さんの隣に住んでいるのが嫌なのか！？


「あーえっと、隣の家って言ったってそこまで深い仲じゃないよ！挨拶する程度だし！(今度一緒に勉強するけど)」


『…Aは、伊黒のことが好きなのか？』


「え？」


私が伊黒さんのことを好きい？そんなのあり得るわけないじゃないですか！



「あははっ、バカだなあ。伊黒さんと私じゃ不釣り合いすぎるじゃん！好きになるわけないよー！」


『そ、そうか…！』


…心なしか声が明るくなった気がするのは気のせいかな？

あ、伊黒さんのこと大好きなんだったね義勇は！伊黒さんが誰かと付き合うのが嫌だったんだー！
義勇も可愛いとこあるんじゃん！


『…あ、そろそろ用事があるんだ。じゃあな。』


「はいよ、バイバーイ。」


…で、義勇は本当に声が聞きたいだけだったのかな？

だとしたらさすがに過保護すぎだなあ…。なんか裏でもあるのか？


…まいっか！


「お待たせ蜜璃。ただ声が聞きたくなっただけらしいよ。」


「そっ、そうなの…！(ただの幼なじみで声が聞きたくならないわよね…！？これはもしや、ラブの予感…！？)」

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