【d!】ヘブンリーブルーの秘密【kn】【完結】 (ページ4)

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花宮Aが死んだのは、高校2年生。

10年前の雨の日やった。

当時、同じクラスで隣の席やったAとはそこそこ仲が良かった…と思いたい。

そもそも俺は女嫌いやったし唯一、まともに話せたのはAくらいやった。

授業中にすっかり居眠りをしてしもて、起きたら授業は終わってて休み時間になっとった。

kn「なぁ、A。授業のノート見せてくれん？」

「コネシマくん、さっきの授業中寝てたでしょ」

kn「なんや、寝てたの見とったんかいな」

寝顔見られてたとか恥ずかし…。

「猿山先生、めちゃくちゃ怒ってたよ」

確かさっきの授業の担当は、らだお先生やったな。

kn「らだお先生が？まぁ、大丈夫やろ。うん」

俺が開き直ってそう言うと、Aはさっきの授業のノートを差し出してくる。

「はい、コネシマくん。これで貸し1つね！」

kn「すまんな、いつも助かるわ！」

今度、いつものお礼になんか奢ってやろうと思った。

せやけど、Aに奢る日なんか二度と来んかった。