【d!】ヘブンリーブルーの秘密【kn】【完結】 (ページ3)

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定時になると、飲み会に行くメンバーはさっさと帰ってしもた。

軽く残業をして、会社を出ると家の近所のコンビニに寄って晩メシ1人分を買って帰る。

これが最近のルーティーンになりつつある。

店員にはいつの間にか顔を覚えられてしもて、「いつもありがとうございます！」と言われた。

kn「A、ただいまー」

「コネシマくん、おかえりなさい！」

Aが盛大に出迎えてくれる。

「コネシマくん、今日もコンビニ弁当？」

kn「せやで。悪いか？」

料理の出来ない成人男性なんてそんなもんやろ。

「ちょっとは自炊しなよね、不健康まっしぐらだよ」

kn「余計なお世話やわ」

Aのいつもの小言はお構いなしに、コンビニ弁当を開けて割り箸を割って食べ始めた。

Aはメシを食べへん。

否、メシを食べられへんのや。

「そういえば、最近は飲み会行かなくなったね」

kn「Aが寂しいと思って、断ってるんや」

「別に行ってきてくれても良いのに」

「Aはつれへんなぁ」と言うと、「余計なお世話です！」と言ってAはこの場から一瞬で姿を消した。

俺、捏島孝行の本当の秘密は幽霊の花宮Aと一緒に住んでることや。