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「はー!楽しかった!」

水族館を一通り周ると、Aはすっかり満足そうにしていた。


kn「気晴らしになったみたいで良かったわ」

「せっかくの休みなのに、付き合ってくれてありがとうね」

kn「俺もAと一緒に遊びに行けて良かったわ」

Aと一緒に出掛ける日が来るなんて夢にも思わんかったからな。
10年前の俺が少しでも報われた気がする。


「時間もそろそろ頃合いだし、帰ろっか。コネシマくん、明日も仕事でしょ?」

kn「なぁ、A」

「ん?どうしたの、コネシマくん」

kn「親御さんには、もう会いに行ったんか?」

「…会いに行ったんだけど、誰も視えなかったんだ。コネシマくんみたいに霊感が無かったみたいで」


kn「そうやったんか…。言いにくい事、聞いて悪かったな」

「ううん、気にしないで。私が初めに説明しておけば良かったね」

Aは眉を下げながら笑う。


「それに、私はコネシマくんに気付いて貰えただけで充分嬉しかったよ」


Aが成仏出来ない理由は一体何なんやろうか。

ふと、今更やけど俺は疑問に思ってしまった。

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作者名:じう | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月8日 18時

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