【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ40)

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目的64:死ぬために生きるページ40

白蘭との睨み合いの後、通信は切られた。
私は元からチョイスには参戦するつもりで修業してたからそこはさほど問題はない。

「……京子ちゃんとハルを戦闘の真っ只中へ？！」

問題はこちらだった。彼女達には身を守る術もがないし、
そもそも事情を理解していない。
ただ白蘭の戦略的に彼女達を人質にして……
とかは無さそうなので事情を理解すればある程度解決する問題である気はする。

「こうなると2人に説明したのは正解だったみてぇだな」

とリボーンがさらっと解決済みであることを告げる。

「京子はどうなったー？！？！？！」

と暴れ回る笹川君を山本君が押さえつける。

「にしても、白蘭はどうやって回線に入り込んだんすかね？」

率直な疑問を獄寺君が提示したとき、ちょうどいい人材の気配を感じた。

「敵がすごいか、こちらがザルか……直接聞けばいいのでは？」

と、扉の向こうに語りかけるとその扉が開く。
私と同じ隊服を纏った彼が姿を現す。

「セキュリティがザルだからに決まってんだろうがぁ！
アマチュア共！！」

各々驚愕の声を上げる。
気づいていた私の元へ来て静かに告げる。

「……やはり10年前でも気づくか」
「私の知ってる隊長より気配消えてたと思いますけどね」

私を試しつつ自分も試してみたらしい。
やはり10年間でスクさんも剣だけでなく様々な修業をしたんだろう。

「別に出し抜けると思っちゃいねぇ。無事で何よりだ」

と私の頭を軽く撫でる。
生捕りの話がある中で単身日本に向かい、そのままミルフィオーレと決戦とあり心配してくれていたのだろうか。

そして私に向けてではない怒りとでもいうものが溢れてる。

「私は無事ですけど、彼も無事で済ませてくださいよ」

忠告しかできない。
というかこのスクさんは流石に止められない。

そのまま早足で歩いて行き、山本君をボッコボコにする。
流石に剣は使わなかったが殴る、蹴るを繰り返す。

聞いた話によると山本君はメローネ基地攻略の際に相手の剣士に負けたらしい。
それに思うところがあったのかスクアーロがキレてるのか、はたまた別の理由があるかまではわからないけど。
まぁ隊長殿ならどうにかうまくやる確信はあったので静かにその場を離れる。

他人を心配する余裕なぞ最弱幹部にあるわけない。
大鎌もクロもシロも活かして生きて帰る。
それだけのために修業も大詰めに入らねば。