【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ36)

今日:22 hit、昨日:10 hit、合計:35,533 hit

目的60:神の遣いか、悪魔の化身かページ36

その後京子さんとハルさんは教えてくれるまで家事等をボイコットするとのこと。
私は中立の立場を取ることにした
そもそも日本にずっといたわけでもないし。

……なので私は私のできることをする。

「………………開匣」

トレーニングルームにて先日受け取ったボンゴレ匣の開匣を試みる。
ちなみにクロは既に開匣済で周りを飛んでいる。
雲のヴァリアーリングでは開かなかったが、霧属性の空のボンゴレリングで開匣できた。

出てきたのは真っ白な蛇。瞳と舌だけが不気味に赤い。
その蛇は静かにこちらを見つめていた。
まるで品定めでもされているかのようだ。

何か行動を起こすかと考えたときのことだった。
クロが鳴いた。その次には蛇と戯れはじめた。

「えぇーーーー……………………」

恐らくこの匣もこの時代の私の持ち物だったんだろう。
それなら同時に開匣することもあっただろうし、コンビネーションとかもあったのかもしれない。

しかしハリネズミやミンクとかもいるというのに。
しかもそれらの所持は男性なのに。
何故私は鴉と蛇を選んだのか。
まぁこの子達もいい性格してるから全く異論はないんだけど。

そして遊んでるのを見て思った。
鴉にクロと名付ける私だ。白い蛇に名付けるなら。

「……………………………………………………シロ？」

すると蛇は私の周りを私を囲うように浮かぶ。
飛べたんだ、という感想よりも'やっぱり"とか'案の定"って感想の方が強かった。

「安直だなぁ……」

今の私が名付けるとしてもいい案は何も思い浮かばないし、不満も見受けられないので気にしないことにする。

よろしくね、と言うと'応とも"と返された気がした。
頭を腕に擦り付けてきたのは敬愛の印だろうか。
恭弥君のロールとは違うベクトルでかわいい。

「……で、シロは何ができるの？」

シロはクロを見るとクロが鳴いた。
'頼む"'任せろ"という会話みたいだった。
そしてシロは片足に巻きつく。

「……ここに立ってろと？」

シロは'うんうん"と頷いた。
そして次にはクロがこちらに炎をとばして攻撃してくる。

「なんとぉ？！」

しかし私には傷1つなく。
私を中心に渦を巻くように位置取ったシロが私を守ってみせた。
感嘆の声を上げると次はシロがクロに巻き付いた。
クロが普段と違う声で鳴くとすぐにシロは離れた。

まるで'痛かったんだが？！"'お返し"
といった会話が聞こえるようなじゃれあいをはじめた。