【REBORN】最弱幹部は息を潜める (ページ14)

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目的13:嵐の前ページ14

校舎3階へ銃のブーストも使い一足飛びでたどり着く。
リングの位置は室内だからか雲のリングのポールよりもずっと低い。
そのまま一息でリングを取り、まずはベルを解毒する。

「ベル、ベル。ベルフェゴール」
「……ん……？A……？」

何回かの呼びかけでベルは目を覚ました。
目の前に解毒済みの私がいるのを見て色々察したらしい。

「……まじ？自力で解毒したの？ヤベェな」
「雲雀君と貸し借り±0って感じだけどねぇ」

まぁリングは雲雀君が持ってるから若干向こうの割合多い気もするけどそれは黙っておく。
話をしながら獄寺君へ近づく。

「ちょっと待ってA、そいつも解毒する気？」
「流石にただではしないけどね」

懐からワイヤーの繋がったナイフを数本取り出し、
それを獄寺君へ投擲する。
彼をワイヤーで床に縫い付けてから解毒した。

「ししっ、実践するのはいいけど俺の教えからだいぶ外れてない？」

以前ベルからナイフとワイヤーでの戦い方を教わったときは
現在のベルの戦闘スタイルそのものだった。

「私はナイフはあくまでサブだからこの方が相性いいんだもの」

現在は相手への牽制や今のような拘束に留まっている。
逆にベルはこのような使い方はしないというか、
する必要がないかといったところだが。

そんな会話をしてるうちに彼は目を覚ます。

「…………っ……ん……は？！」

彼は解毒はされたものの拘束されている事実に目を見開いた。

「行動まで自由にするほど私も馬鹿じゃないんでね」
「ししししっ、まーぬけ」

2人で3階から離脱する。

「待て！待ちやがれ！！」

という声が後ろから聞こえた気がしたが突然聞く耳はもたない。

「リングはベルに預けるからマーモンの救出は頼むよ」

彼はリストバンドのモニターを見ながら妙に納得していた。

「だから俺さっさと助けたわけね。リョーカイ。
マーモンに借り作っとくのも悪くないし」

マーモンと私の共闘は相性最悪というか
私が幻覚汚染でダウンして足手纏いになるしかない。
体育館には近づく気すらない。
相手の守護者については六道骸やマーマンが見殺しにするとも思えないし、口出しはやめた。

タイムリミットが迫る。
ベルと分かれ他の守護者の元へ急ぐ。