【REBORN】最弱幹部は息を潜める (ページ11)

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目的10:予想的中ページ11

ボスや幹部達と並中に行くと、すでに相手側は揃っていた。

「全員揃ったようですね。強制招集をかけたのは他でもありません。
大空戦では6つのリングと守護者の命をかけていただくからです」

「なのでまずリングを回収します」

単純な団体戦ではなさそうだし命をかけるときてしまった。
命がけで戦え！とか安直なものではなさそう。

大空戦のフィールドは学校全体。これは想定内。
各所にカメラやディスプレイが配置され、モニター付のリストバンドが配られた。
これは離れた位置の戦況がわかりやすいから良い。

各守護者スタート位置はそれぞれ守護者戦が行われたフィールド。
……1番最悪の想定が現実となってしまった。

自分より強い相手にこちらの手の内が割れてるって
私の戦法としては致命的で。
逃げようと思えば逃げれそうだがリング放置するわけにも行かず。
かといってリング真っ先に取りに行くのは予想されてるだろうから妨害も待ったなし。
リングは頭上10m程上のポールの頂点だから雲雀君はポール倒さなきゃ取れ無さそうなのが不幸中の幸いか。

……これ最適解は彼の足止めでは？
できる気がしないけど。

脳内作戦会議もまとまらず、グラウンドに到着してしまう。
流石に有刺鉄線などは準備されていなかった。

「今回は逃がさないから」

雲雀君はトンファーを構えて戦闘態勢。
どうやら腹を括るしか無さそうだ。

……私の強みってこう対峙する前に勝負を決めることのはずなんだけどなぁ。

「……やれるものならやってみな、とは言っておくかなぁ。言われっぱなしは悔しいからね」

手札をすべて見せたわけではないから、
切り方によってはいい線狙える……とは思うんだけど。
それは相手も一緒かぁ。

とりあえず今考えるべきは自分の手札の最適解。
私は銃のみを抜いた。
彼のスピードに剣だとリーチ長くてついていけない気がする。

一触即発な雰囲気の中、リストバンドからチェルベッロの声が聞こえる。

「もちろん、各守護者の戦闘もご自由にどうぞ。できればの話ですが」

その直後手首に激しい痛みを感じ、私はそのまま崩れ落ちた。