坂田とK点超え【坂田・土方】 ページ42
尊敬する天下無双の破戒僧侶の財布様が開催した土方メンヘラ女ワンライで提出した文章です。
一部台詞を拝借の上、改変してます。
ーーー
あなたは、自分が世界で一番可哀想だと思うことはないだろうか。
私はある。私は、私が世界で一番可哀想で最も報われるべきだと思っている。
最初は、ただ顔が格好いい人だと思った。
ストレートの黒髪はサラサラとしていて、切長な瞳に綺麗に通った鼻筋、高い身長の割にスマートな体格も全てが私の理想だった。
でも、見た目だけで好きになるような私ではない。実際に話してみると、淡々としていていて少しだけ怖いなと思うところはあったけど、とても優しい人だと知った。
雨が降って傘がなくて困っていたとき、同じように彼も雨宿りをしていた。彼が雨に濡れながらもコンビニまで傘を買いに行って、2本あった内のひとつを私に差し出してくれたとき、私は恋に落ちた。
それが、私と土方十四郎さんの恋の始まりだったのだ。
私がかぶき町でいかにもな輩に絡まれていたとき、土方さんは助けてくれた。
スーパーで食材を買いすぎて困っていたとき、たまたま通りかかった土方さんが袋をひとつ持ってくれた。
何か困ったことがあったら連絡しろ、そう言って土方さんは連絡先を渡してくれた。
優しい優しい十四郎さん、私が大好きな十四郎さん。私は、十四郎さんの幸せを願っているし、どうかその役目を私が担えますようにと祈っている。
「口先だけなら何とでも言えちまうよな〜」
濡れた唇から吐き出された言葉が胸に突き刺さる。
近い距離にある赤い目が見透かしたように細められたから、私は視線を逸らした。けれど、すぐにまた彼はからかうかのような笑みを浮かべて、私をどろどろに溶かした。
彼との出会いは覚えていない。
ただ、十四郎さんと同じ年齢で同じ身長で、それ以外はあんまり似ていない人だった。あとは、十四郎さんとはあまり仲良くないということぐらいしか知らない。
坂田銀時、その名前をこの町で知らない人などいない。彼も十四郎さんまでとはいかないけど、この町の女からそれなりに人気がある。けど、決められた相手はいない。
丁度、私が十四郎さんに会いに真選組屯所に向かったときだった。
私は十四郎さんに話したいことがあって、どうしてもそれを聞いて欲しかったから会いに行ったのに、十四郎さんは「あぁ、すみません。今から見廻りなもんで。話なら他の隊士が聞くと思うので、ごゆっくりどうぞ」と言って立ち去ったのだ。
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月ヶ瀬ましろ(プロフ) - 詩織さん» コメントありがとうございます!内容によってはお待ちして頂く事になりますが受け付けておりますよ(^-^)/ (2017年7月12日 21時) (レス) id: b30e496864 (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - リクエストって、今も受け付けてますか? (2017年7月12日 17時) (レス) id: e1eb8c8d20 (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - みかづきさん» ありがとうございます(´∀`*)了解致しました〜 (2016年8月29日 11時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき - リクエストよろしいでしょうか?「嘘嫁」の番外編が見たいです。 (2016年8月29日 9時) (レス) id: 9bc726f217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月ヶ瀬ましろ | 作成日時:2016年8月28日 19時